ほくろを取りたい!そんなあなたへのほくろの豆知識 静岡 橋本クリニック
皆さん、ほくろについて知っていますか?
ほくろは身体のいろんなところにできて、種類もあります。
こんなところにほくろあったかな?なんか増えた?など疑問について
ほくろについて分かりやすくまとめてみました。
まず、、、ほくろとは?
ほくろは俗称で、正式には色素性母斑と言います。
ほくろはメラニン色素を含む細胞(メラノサイト)が皮膚の一部に多く密集して出来た良性の皮膚病変です。
生まれつき1cm以上の色素性母斑はほくろと呼ばず、あざと呼びます。
ほくろには種類がある!
ほくろにはいくつか種類があり、大きく分けて2種類単純黒子と色素性母斑です。
1.単純黒子
メラニンを作り出すメラノサイトが皮膚のごく浅い部分生成されたものが単純黒子です。
薄茶色から黒いものまで色も様々で、大きさは1~2㎜と小さいものが多いです。
顔に出来るとシミに似ているため間違えやすく、素人では見分けることは困難だと思われます。
2.色素性母斑
出来始めは単純黒子と同じくらいの大きさですが、
メラノサイトが何層にも重なって盛り上がってくるものが色素性母斑です。
また皮膚の表面に出来たり、奥に向かって増えていくものもあり多種多様で
黒褐色から肌色のものもあります。小さなものから巨大なものまで大きさは様々です。
ほくろは遺伝する?
現在ほくろには遺伝は認められていません。
仮に、ご両親と同じ位置にほくろがあっても偶然ということになります。
しかし、ほくろの発生に遺伝的要素がなくても皮膚の厚さや紫外線対応能力は遺伝しますのでほくろが出来やすい体質は、親子で受け継がれる可能性は十分あり得ます。
ほくろ毛はなぜ生える?
福毛、宝毛と呼ばれ抜かないほうがいいと言い伝えられ、ほかの体毛に比べて太く長いものが多いです。
ほくろは細胞が過剰に働いて出来たものであるため、そこに毛穴があると他の毛より成長が良くなります。
ほくろは刺激を与えると稀に悪性化しますので、抜くよりも切ったほうが良いでしょう。
ほくろは触ったり数えたりしたら増えるの?
昔からの言い伝えで聞いたことがある方は多いと思います。
実際に大きくなったり増えることはありません。
ただ、あまりに過剰に刺激し続けると悪性化する可能性はあります。
ほくろには先天性と後天性がある
先天性の場合、遺伝的なものが考えられるため思春期までに出ているものを指します。
後天性の場合、紫外線によって大量に生成されたメラニン色素が表面に浮き出てきたため増える傾向にあります。
紫外線以外にもほくろができる原因
妊娠
妊娠すると赤ちゃんを守るために【プロゲステロン】という女性ホルモンが分泌されます。
プロゲステロンによってメラノサイトが活性化し、メラニン色素を作り出す作用がありほくろが増えることがあります。
メイク
日常のブラシやスポンジによる刺激や、吹き出物や肌荒れの上からメイクすることによって
メラニン色素が生成されほくろになることがあります。
睡眠不足
関係ないようにも思われますが、成長モルモンの分泌が足りず、肌のターンオーバーが出来ずに
メラニン色素が蓄積してほくろが出来てしまうことがあります。
ストレス
ストレスによるホルモンバランスの乱れでメラノサイトが活性化しほくろになることもあります。
ほくろは取るべき?
ほとんどのほくろは良性であるため取らなくても大丈夫です。
ほくろがある方にとっては、
ほくろを取ることで気になる見た目のコンプレックスが解消されます。
しかし・・・
手のひら、足の裏、陰部、唇、口の中、爪の部分に出来たほくろはあまり良くないと言われています。
また成人以降にに急に出来たもの、色の変化や大きさの変化があるもの、色の濃淡が強い、
色素斑の境界がぼやけている等の場合は小さくても皮膚がんの一種である悪性黒色腫の可能性があります。
ただ一概にほくろが出来たからといって全てがんとは言えませんが、気になる方は早めの受診をおすすめします。
悪性黒色腫って何?
悪性度の高い皮膚がんであり、【ほくろのがん】と呼ばれています。
黒褐色の平べったい、または盛り上がった皮膚病変となることが多いですが、
色がなかったり、口腔、外陰部などの粘膜や眼の結膜に生じることもあります。
悪性黒色腫の原因は?
人種により発生頻度に差(白人>黄色人種>黒人)があり、露光部に発症が多いことから
日光紫外線(特に中波長紫外線)が関与していると言われています。
*中波長紫外線はほとんどがオゾン層で吸収されますが、一部は地表に到達します。
ほくろの除去方法
切除縫合法、電気メス、くりぬき法、凍結療法、炭酸ガスレーザー、Qスイッチヤグレーザーがあります。
病院、クリニックでは様々な方法があるため、診察時に適切な処置を選ぶことが大事です。
切除縫合法
直径6㎜を超える場合に行います。
局所麻酔をし、ほくろを取り除きますが、縫合することもあるためダウンタイムは長く、通院の必要があります。
また傷跡がほくろよりも3倍の大きさになるため傷跡が残りやすい。
電気メス
高周波を利用してほくろの組織を取り除いていく方法です。
直径5㎜以下のほくろに有効です。
患部は一旦凹みや赤みが出ますが、切開法よりダウンタイムが少なく目立ちにくいです。
くりぬき法
円柱状の器具を用いて皮膚をくりぬき、その後は縫わずに軟膏治療をする方法です。
小さなほくろに効果を発揮し、傷跡は目立たないが、
大きなほくろでは傷の凹みが残りやすく傷跡が目立ってしまう可能性があります。
凍結療法
イボなどに使われる治療法です。
-196度の液体窒素を含ませた綿棒をほくろに押し当てて、ほくろを凍らせ、
数日でかさぶたのようになり除去できる方法です。
炭酸ガスレーザー
レーザーのエネルギーでほくろを取り除いていく方法です。
効果的にはくりぬき法と変わりませんが、くりぬき法より出血は少なく、傷が治るまでの治療は簡単です。
しかし組織が取れないため、良性のほくろであることを診断したうえで治療が必要です。
くりぬき法と同様に5㎜以上のほくろでは傷跡が目立つことがあります。
Qスイッチヤグレーザー
黒っぽい組織だけに反応して色素細胞だけを破壊します。
周囲の正常組織を傷つけることなく傷の治りが早い。
しかし、ほくろの色がついていない部分には反応しないため取り残してしまう可能性があります。
また盛り上がっているほくろでも色は取れても盛り上がりは取れないため小さくて平坦なほくろ以外では効果は薄いです。
まとめ
ほくろはほとんどが良性ですが、気にしすぎて刺激を与えたりすることで悪化してしまうことがあります。
また、ほくろを取った後は紫外線に当たらない、日焼け止めクリームを塗るなどケアを怠らないことが大切です。
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