性別違和の男性の睾丸摘出術について

みなさんこんにちは!橋本です。
今回は当院で開院以来ずっと行っている睾丸摘出術についてです。
睾丸摘出手術はいわゆる性転換手術(SRS)でこの手術を行うには現在、性別違和(GID)の診断が必要になります。
患者さんの話によると、この性別違和(GID)の診断を取得するのが割と大変らしく断念する方も一定数いらっしゃるみたいです。
当院では、比較的短期間で診断書を発行する施設を紹介することも可能ですのでお気軽にお問合せください。利益相反はございません。
睾丸摘出術を受ける方にトラブル回避マニュアル
当院では年間30件ほどの症例があり
遠方からわざわざ来院していただくことも多々あり、トラブルなく手術を行うことが何より大切だと感じています。
術後のトラブルはある程度決まっており以下に対策を含めてまとめます。
①感染
外科手術に感染は必ず起こるトラブルですが術前、術後の過ごし方でかなり予防できます。
具体的対策は手術当日朝にしっかり剃毛し石鹸で綺麗に洗い綺麗に流すです。
可能なら下着も新品に。
これだけで劇的に感染を減らせます。
⓶血腫(けっしゅ)
血腫(けっしゅ)とは、切除後に陰嚢内に血液が溜まってできる血の塊(かたまり)のことです。
これも術後の過ごし方でかなり予防できます。
それは48時間の安静、禁酒です。
血腫発生の方のほぼ全員が、過酷な仕事、飲酒をされています。
③創離開(そうりかい)
「創離開」とは、手術後に縫合された傷口(創部)の縫合が解けて開いてしまう状態を指します。
これは「縫合不全」とも呼ばれます。
予防方法は48時間の安静と、栄養管理です。
48時間の安静で血種を予防し通常の食事がとれていれば起こりません。
ご自身で不安な方は当院の専用コンシェルジュが術後の過ごし方をご提案させていただきます。
専属コンシェルジュが対応します。
睾丸摘出術は一生に一度の手術で、今後の人生が大きく変わる手術です。
ご不安やご心配を抱えるのは当然です。
専属のコンシェルジュがご案内、精神的サポートをご担当させていただきます。
睾丸摘出術の流れ

睾丸摘出手術は局所麻酔で30分~1時間程度の手術です。
溶ける糸で縫うので、トラブルがなければ抜糸の為にもう一度受診いただく等の必要もありません。
手術後は血が溜まらないように3日間固定します。
精巣はお腹から由来し、胎児のときに成長とともに徐々に下に降りてきた臓器です。
なので術後は睾丸だけでなく下腹部が痛くなることもございます。
1週間程度で落ち着きます。
睾丸摘出術後の知っておいていただきたいこと
睾丸は1度摘出すると二度と元に戻すことは出来ません。
睾丸を摘出すると、精子を作ることが出来なくなりますので術前に精子冷凍保存以外では子供を作ることが出来なくなります。
また、睾丸摘出後は男性ホルモン分泌がなくなります。
性ホルモンは骨密度の維持などの生命維持に関与していますので術後は一生女性ホルモンを打ち続ける必要があります。
睾丸摘出のまとめ

性の違和感や悩み、手術や手術後のご不安などに寄り添いより良い提案をさせて頂きます。
一度カウンセリングに起こし下さい。
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