Vビームで行うお顔の赤み治療について!キーワードは毛細血管の拡張の有無!
皆様こんにちは!
静岡大好き!橋本です!
今回は当院で行っている、顔の赤み治療についてです。
顔の赤みの原因は多岐にわたり、治療の方法も内服・外用薬からレーザー治療まで多岐にわたります。
今回は主にVビームが有効な赤みについて解説します。
Vビームが著効する赤みは、毛細血管の拡張が原因の赤みです。
それ以外の赤みも改善しますが、回数が掛かったり、内服・外用を併用することが多い印象です。
毛細血管の拡張が原因の赤みは
①毛細血管拡張症
②酒さ第1~2度
③ニキビ跡などの炎症後紅斑
これらの病態は毛細血管の拡張なのでVビームが有効です。
逆に毛細血管の拡張が原因ではない赤みの、日焼け、アレルギー、摩擦、乾燥はVビームよりも内服薬、外用薬が有効な場合が多いです。
頻度が多い毛細血管拡張症を簡単に説明します。
毛細血管拡張症とは?
毛細血管拡張症とは、皮膚の表面近くにある毛細血管が何らかの理由で拡張し、赤く見える状態です。
顔、特に鼻翼・頬・顎に多く見られます。
毛細血管拡張症の症状
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赤い線のような血管が浮いて見える
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頬や小鼻周りが慢性的に赤い
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特に気温差や入浴後に目立つ
といった症状が典型的です。
毛細血管拡張症の原因
①体質
元々色白で皮膚が薄い人は、加齢によって皮膚がさらに薄くなり皮膚表面の毛細血管が透ける。
②ホルモンバランス
毛細血管拡張症は女性に多くみられる疾患で、女性ホルモンが影響していると考えられています。
女性ホルモンが不安定になる妊娠中には、顔や首、胸など全身に起こりやすくなり、ピルや更年期の治療で女性ホルモンが配合された薬でも同様の症状が起こることがあります。
③アルコールや香辛料の常習摂取
アルコールは末梢血管を一時的に拡張させる作用があります。
繰り返しの刺激 → 慢性的な拡張へ(10年くらい)。
頻回の飲酒により血管が繰り返し拡張されると、弾性繊維が破壊されて元に戻りにくくなり、拡張したままになります。
④長期的なステロイド外用薬の使用
ステロイドには、抗炎症・免疫抑制作用がありますが、漫然と長期間使用すると皮膚の構造が変化し毛細血管が拡張する場合があります。
⑤ヘパリン類似物質を含む外用薬(例:ヒルドイド®など)の長期使用
ヒルドイドは、ヘパリン類似物質を主成分とし、血行を促進したり、炎症を抑えたりします。
毛細血管拡張症診断としては
①ダーマスコープなどによる診察所見
②毛細血管が持続して拡張している
③炎症を伴わない
④赤みは自然に消えない
などがあります。
当院で行った鼻下の毛細血管拡張症に対するVビーム治療の紹介です
40代女性です。
ずっと化粧をしても隠せない鼻周囲の赤みに悩み受診されました。
鼻下の毛細血管に拡張が診察時にみられ、症状が持続し痛み痒みなどの炎症所見がないため
毛細血管拡張症の診断の元、VビームのVスポット照射を合計3回行いました。
今回は、そのビフォーアフターをご紹介です。
治療経過と結果
計3回の治療で鼻の毛細血管が改善しました。
写真でも、照射前に比べて毛細血管が殆ど無くなっているのが確認できますね。
Vビーム(Vスポット照射)とは
Vビームは、血管に反応する波長(595nm)のレーザーを用いて、拡張した毛細血管にアプローチする数少ない赤み治療機です。
その中でも「Vスポット」は、狭い範囲に集中的に照射する設定で、特に鼻や頬の毛細血管に効果的です。
1回の治療でも赤みの改善が期待できますが、状態に応じて数回の治療を推奨する場合もあります。
施術のリスク・副作用
痛み、一時的な腫れ、内出血などがあります
費用
1回33,000円
まとめ
赤みの原因が「毛細血管」由来の場合、市販の赤みカバー化粧品では限界があります。
Vビームのように、血管そのものにアプローチする医療レーザー機器での治療が最も根本的な解決につながります。
当院では、肌状態に合わせた設定調整と丁寧な照射を行い、安全かつ効果的な治療をご提供しております。
ぜひ一度ご相談ください。
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