虫(ブヨなど)に刺されて痒みがひどい皮膚が硬くなり治らない(結節性痒疹)方へのレーザー治療!
皆様こんにちは!
サウナ大好き橋本です!
夏の暑さも落ち着き過ごしやすい季節になってきましたね!
今回は夏場に虫に刺され、皮膚が固くなっていつまでも治らず痒みも止まらない方へのブログです。
最後に当院で行っているレーザー治療法もお知らせします。
皮膚が固くなっていつまでも痒みも止まらない症状の多くはブヨ(ブユ)によるもの
まず、ブユは日本全国の山間渓流域に生息していて、春から晩夏にかけての繁殖期に吸血します。
ブヨは春期、夏期の産卵期にメスが栄養確保のため人を襲うことがあり、キャンプやゴルフや釣りなどのレジャー、農作業などの自然豊かな屋外で刺される可能性があります。
厄介な事にブヨは小さい上に羽音がほとんどしません。
なので近づいたり、刺された瞬間気づきにくいです。
また一般的な虫除けスプレーも効きづらいです(涙)
ブヨに刺されると起こる症状(急性期)
患部を見て刺されて腫れ上がった箇所の中心に赤い出血点があればほぼブヨで確定です。
ブヨに刺された直後は皮膚の一部が欠損し血液や浸出液が出てきます。
その後、半日から翌日後に激しいかゆみと赤い腫れが現れます。
鉄の意志で掻かない!などと言われますが大抵の場合掻きむしってしまいます。
治療:ステロイド外用、抗ヒスタミン薬やステロイドの内服。
ブヨに刺されると起こる症状(慢性期)
掻くことでかゆみを伝える神経が刺激されて、さらに強いかゆみを覚え、かき続けるうちに皮膚が硬く盛り上がります。
結果として皮膚は刺されたところを中心に固く盛り上がってしまい、治療を続けても全然良くならず痒みもずっと継続します。
これを「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」と呼んでいます。
こうなると経過が数年単位になることもあり、かゆみが強いため患者さんは睡眠や日常生活、心の健康に支障をきたしてしまうこともあります。
結節性痒疹の中心部をレーザーでくり抜くことで痒みが改善します。
一般的に結節性痒疹を治療は、ステロイド外用、ステロイド内服や密封療法(ODT)を行ったりします。
密封療法とは軟膏を皮膚に塗った後、ラップフィルムなどで覆うものです。
上記一般的な治療で痒みが緩和されれば、結節性痒疹は次第に改善していきます。
しかし、結節性痒疹は難治性の場合も多く治療しても痒みが続く場合があります。
痒みが遷延する場合は掻破が続き結節は増大し、乾燥し、炎症を伴いさらに痒みが増します。
この負のサイクルが起こると治療にかなり困難になり時間がかかります。
なので、当院ではこの負のサイクルをなんとしても止める目的で結節性痒疹中心部をレーザー照射で中心部をくり抜きます。
治療は局所麻酔後は5分程度で終わります。
その後、痒みが一気に治まり結節性痒疹の皮膚の硬さも次第に改善していきます。
治った跡は下図のように普通の怪我の跡、火傷跡と同様に跡が残りますが、半年ほどするとその跡も周囲の皮膚と馴染んで目立たなくなります。
今回は夏場に虫に刺され、皮膚が固くなっていつまでも治らず痒みも止まらない方お気軽にご相談ください。
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