メソセラピー(脂肪溶解注射)の種類と効果 BNLSneoなど

Pocket

どなたでもダイエットを試みた方はいらっしゃるかと思います。

美容クリニックには脂肪吸引、メソセラピー(脂肪溶解注射)と呼ばれるものがあります。

脂肪吸引よりも効果が早くダウンタイムが少ないと言われるメソセラピー(脂肪溶解注射(PPC、BNLS、BNLSneo))が流行ってます。

それぞれの種類と効果をご紹介していきます。

脂肪吸引とは

メスで皮膚を切開し、そこにカニューレという2~4mmの管を皮下脂肪に挿入し、脂肪を吸引する方法です。
1回の吸引で脂肪を最大4,500cc位取り除くことができ、吸いだした分だけ確実に痩せることができます。

通院する時間がない人、脂肪が多い人、一度に沢山の脂肪をとりたい人、体にメスを入れることに対して不安のない人でしたらオススメの方法です。

ダイエットでは難しい部分も簡単に痩せることや、広い範囲の脂肪でも1回の施術で取り除くことができます。

また、吸引する脂肪量を調整することができるところも、脂肪吸引ならではの特徴のひとつです。

しかし、デメリットとしては皮膚を切開して脂肪を吸入するので、体への負担が大きいことです。医師の技量によって仕上がりが左右されるので、吸引した後の皮膚がデコボコし、綺麗に仕上がらない場合もあります。

皮下脂肪しか吸引することができないため、内臓脂肪が多い人には不向きです。

ダイエットに関して言うと、脂肪吸引をした時にはしっかりと痩せることが出来ますが、今までの生活を全く同じにしているとまた元通りになる可能性が非常に高いです。

脂肪自体に重量がないため、脂肪吸引をすることで体重が大幅に減少することはありません。

脂肪吸引手術後は数日間コルセットやテーピングをしておく必要があり、回復するのに約2週間ほどかかります。

また、あまり年齢の高い人が行うと、後でたるみになってしまうことがあります。

施術する部位によって異なりますが外科手術が必要なため、費用が高額で経済的な負担も大きくなる可能性があります。

メソセラピー(脂肪溶解注射)とは

メソセラピーは、1952年にフランスのミッシェル・ピストール博士により開発された注入技術のことです。1987年にはフランス医療学会がメソセラピーを伝統的医学に付随する治療法と認め、大学の医学部に導入しました。

本来はMesoderm層(中胚葉由来の皮下結合組織や脂肪組織など)に薬液を注射投与する治療法でした。

約10年ほど前から美容医療分野でも脂肪を溶解する目的で多剤薬品を混合注射する方法が試行される様になり「メソセラピー」=「脂肪やセルライトの溶解目的の注射療法」であるかのように認知されてきた背景があります。

現在では、皮膚の若返りシワ・タルミの改善ニキビ治療妊娠線傷跡の治療脱毛症治療などにも用いられ、「メソセラピー」で「リフト」することを「メソリフト」という造語が生まれ発展するほどになってきました。

要するに、メソセラピーとは皮下に薬液を注入する治療法の総称です。

薬剤をピンポイントで皮下に注入することで、血流やリンパの流れ、免疫システムを向上させ、蓄積された脂肪(セルライト)を溶解します。

脂肪溶解注射は、メソセラピーの中でも、部分痩せに特化した手技と言えます。

脂肪溶解注射の最大のメリットは、身体への負担が軽いので、すぐに普通の生活ができるということです。

注射を使って、気になる部分だけを簡単でピンポイントに痩せられ、体にメスを入れることなく施術を行うことができます。

薬剤の効果が緩やかに作用していくため、周囲に気付かれることなく自然と自分の思い描くスタイルを手に入れることが可能です。

脂肪を分解し老廃物として体外へ排泄してくれるので、リバウンドの心配がありません。頑固なセルライトの除去にも有効な手段として注目されています。

他にも脂肪吸引に比べて、不安が少ない、時間がかからない、費用がかからないというメリットがあります。

メソセラピー(脂肪溶解注射)の種類

メソセラピーに(脂肪溶解注)には色んな種類の薬剤があります。

代表的なPPC、BNLS、BNLSneoの3種類をご紹介していきます。

 PPCとは(ファスファチジルコリン)

PPCとは、脂質代謝を高めてコレステロールを溶かし出す作用があります。

従来、脂肪肝・高脂血症の治療に使われていた薬剤ですが、これを直接皮下脂肪に注射することによって、薬液の浸透した部分の脂肪細胞が破壊されて溶解します。

溶け出した脂肪は早ければ約2~3週間、通常1~2ヵ月程度で血管やリンパ管を通って尿などとともに体外に排出されます。

脂肪のついているところであれば、顎の下・二の腕・腹部・殿部・太ももなどどこでも施術可能なので、御希望の部位の部分痩せができます。

<効果>

脂肪の付き具合などによって個人差はありますが、同一部位への治療では、1部位に対して2~3週間に1回のペースで3~6回の施術を行うと効果的です。

使用するPPCという薬はもともと脂肪肝などの治療に用いるもので、ビタミンBに属し、脂肪組織に染み込み、脂肪を運搬しコレステロールや中性脂肪を減らすのです。

主成分が刺激のある薬剤のため、腫れやすく、鈍痛を伴う事があります。

身体であれば腫れも隠せますし、さほど目立つこともありませんが、顔の場合は腫れが目立ちます。

BNLSとは

 

BNLS注射は、顔専用の脂肪溶解注射として開発された注射です。

BNLSの成分は植物由来となります。植物由来成分は肌再生や脂肪分解、血管の弾力性や循環をアップさせます。

・ヒバマタ(海藻)抽出物・・・代謝を活性化し、蓄積した脂肪を体内で分解して溶かす脂肪分解作用がある

・チロシン(アミノ酸)・・・ドーパミンとエピネフリンの生合成に関与して脂質代謝を促進し、体脂肪を燃やす

・アデノシン三リン酸(ATP)・・・血管を拡張、血流を改善し、血管新生を促進して身体の燃料源として機能する心筋代謝を改善する

・セイヨウトチノキ(マロニエ)・・・代謝を活性化し、蓄積した脂肪を体内で分解して溶かす脂肪分解作用がある

・ペルシャグルミ(クルミ)・・・α-リノレインさん(オメガ3脂肪酸)、アルギニン、ビタミンEを含み。、血管を保護して血管循環を促す作用がある

・メチルプロパンジオール・・・グリコールの一種。様々な物質が皮膚に浸透するのを助け、柔らかく潤いのある肌を作り出す

・マンヌロン酸メチルシラノール・・・アルギン酸由来のシラノール、有機ケイ素、マンヌロン酸の複合体。脂肪分解や抗炎症作用、保湿効果を発揮する

・オキナグサ・・・古くから中国で漢方として利用され、抗炎症作用や創傷治癒効果、肌再生作用がある

・カラクサケマン・・・含まれるアルカロイド(天然由来の有機化合物の総称)により抗炎症作用、創傷治癒、肌再生作用がある

 

原産国は韓国です。美容大国韓国で一気に人気となり日本に上陸しました。

その際、日本向けに輸入されているBNLSは、ニコチンがはいっていないものが特別に製造されています。

現在日本でBNLS注射をご希望の方は安心して受けられます。

<効果>

BNLSの凄いところは何といっても、第一に肌トラブルが少ないことです。

従来の脂肪溶解注射(メソセラピー)のデメリットであった、発赤、浮腫、痛み、しこり、かゆみなどもほとんどないのです。

従来の脂肪溶解注射(メソセラピー)では、効果が出はじめるのに、3~4週間かかりましたが、BNLS注射は3日~1週間で効果が出やすい注射です。

脂肪細胞反応実験によりBNLSを注入後24時間で、脂肪細胞の30%の減少が実証されています。

※製薬会社のお話によると、今後BNLSは全て「neo」に切り替わるそうです。

BNLSneoとは

BNLSneoとは、従来のBNLSに有効成分である「デオキシコール酸」 を配合した新しい脂肪溶解注射です。

デオキシコール酸とは、近年米国FDA(日本の厚生労働省にあたる機関)で脂肪溶解効果が認められた医薬成分です。

脂肪細胞膜を直接破壊して、中性脂肪を取り除き、脂肪細胞を破壊します。

破壊された脂肪は静脈やリンパ管を通じて自然排出され、気になる箇所の部分痩せ等に効果を発揮する成分となります。

<効果>

BNLSで中々効きにくかったという方でも、BNLSneoを1回おこなって効果が現れた方もいらっしゃいます。

従来のBNLSと同様に注入後72時間後から実感されます。

またリンパ循環作用、肌の引き締め作用も変わらず、注射部位の痛み・腫れ・熱感がほとんどなく、負担が少ない治療が可能です。

BNLS、BNLSneoは脂肪吸引と違い少しずつ脂肪を減らしていく施術ですので、繰り返し行うのが一番効果的です。

3日~1週間で効果がでますので、1週間ごとに3回の施術が推奨されています。

効果を高めたい方ではさらに繰り返すと良いです。

当院のBNLSneo の価格(1㏄ 8000円)です。(2017 8月29日)

脂肪吸引とメソセラピー(脂肪溶解注射)のまとめ

脂肪吸引はダウンタイムは長いですが、確実に脂肪を無くすことができます。

メソセラピー(脂肪溶解注射)は部分痩せに特化し、ダウンタイムも少なく周りに気付かれることもほとんどありません。

脂肪溶解注射は身体に注入することも可能ですが、その分注入量が必要になります。

効果・満足度は個人差がありますので、顔も身体の場合、必要最低回数は3~5回です。

メソセラピーによって溶けた脂肪はリンパや血管を通って老廃物として排出されます。

そのため注射翌日より患部をマッサージしたり有酸素運動など、老廃物を流すような施術を行っていただくとより効果が高まります。

しかし注射を打ったからといって暴飲暴食してしまうと元も子もありません。

痩身治療は、生活習慣の改善も大切となります。

 

当院HPの痩身診療内容はこちらをクリック