医療脱毛について

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以前より脱毛の問い合わせが多く、ご来院される患者様からのご要望も多数ありましたので、

静岡美容外科 橋本クリニックでは8月上旬より医療脱毛を始めます。

使用する脱毛機は「Gentle Max Pro(ジェントル マックス プロ)」という医療レーザー脱毛機です。

この「Gentle Max Pro」は国内で唯一、厚生労働省で承認された最新の脱毛機です。

冷却ガスが搭載されており、レーザーを照射する直前に冷却ガスが噴出されるので照射時の痛みが大きく軽減されます。

レーザーの波長もアレキサンドライトレーザー(755nm)とYAGレーザー(1064nm)の2つの波長を出すことが出来るので、日焼けした人や地黒肌の人でも脱毛できるようになっています。

また、照射スポットサイズが直径18㎜から最大24㎜まで大きくなったので、従来の「Gentle Laze」の4分の1の施術時間で終了します。

価格の面でもコース料金の1回分を照射ごとのお支払いとする仕組みとしたので、無理なくご利用できると思います。

当院調べですが県内最安値です!!

なので、今回のテーマは医療脱毛についてです。

まずは毛の構造と毛の生える仕組みから説明していきたいと思います。

毛の構造と発生の仕組み

人の体毛には産毛から陰毛まで様々な種類があります。

形や太さに違いはありますが、毛の構造はどれも同じです。

多少の差はありますが、毛はタンパク質80%、水分15%、脂質2%、メラニン色素3%で構成されています。

 

 

名称
毛幹 皮膚の表面に出ている毛の事です。
毛包 皮膚の内側にある毛を包んでいる部分です。
毛根 毛包の中にある毛の事です。
毛球 毛根の根元が膨らんでいる部分です。この中に毛乳頭や毛母細胞があります。
毛乳頭 毛細血管から栄養や酸素を受け取り、毛母細胞に届ける部分です。
毛母細胞 毛の元となる細胞です。これが分裂する事で毛となります。

 

毛が生えて成長していくのに一番重要な部分は、毛乳頭・毛母細胞が入っている毛球です。

毛乳頭から栄養を受け取った毛母細胞が分裂を繰り返す事で、毛が生え成長していくからです。

毛乳頭や毛母細胞の働きが活発であるほど、毛幹が太くなり成長のスピードが速くなります。

毛周期について

そして毛の成長には周期があり、これを毛周期と言います。

毛周期は、初期成長期後期成長期退行期休止期の4つの段階に分ける事が出来ます。

成長初期には、毛母細胞は毛乳頭から栄養をもらい、毛包内で細胞分裂を繰り返し徐々に毛の成長を始めます。

成長後期になると、毛が表皮の上に現れ毛幹を形成し、どんどん伸びていきます。

退行期に入ると毛乳頭と毛母細胞の結合が弱くなり、細胞分裂が止まります。

細胞分裂が止まる事で毛根が徐々に小さくなり、毛乳頭から毛球が離れて徐々に表皮へ移動していきます。

毛が寿命を迎える休止期は、毛根が毛乳頭から完全に切り離されて抜け落ちます。

そして次の毛を生やすための準備期間に入ります。

休止期が終わると再び成長期に入ります。

毛周期のどのタイミングで医療レーザー脱毛を照射するとよいか?

この毛周期は体の部位によって長さが異なり、まつ毛や眉毛などの短い毛が3~4ヶ月であるのに対して、髪の毛は3~6年もあると言われています。

体表にある毛の20%が成長期と言われ、後の80%は退行期か休止期です。

休止期には毛が存在していないので、レーザー照射を行っても効果はありません。

その為、一度目の照射から一定の間隔をあけ、次の毛が成長期に入る所を狙って医療レーザー脱毛の照射を行います。

なので、様々なケースを見てきた美容外科医の意見として、施術サイクルは顔は「1か月ごと」お体は「2カ月ごと」をおススメしています。

光とレーザーの違い

 

いわゆる光とは虹を見ると良く分かりますが、数色に分かれています。

レーザーは人工的に作られた光で自然には存在しません。

レーザーとはレーザー発振のもととなる物質のエネルギー準位を高め、誘導放出という状態を作り位相の揃った単一波長の光を生じさせます。

これを増幅していき、一定の条件が揃った際にレーザーが発信されます。

少々、難しくなりましたがレーザーとは基本的に波長と位相の揃った強い光です。

レーザー光は基本的に光なので真っすぐに進みます。

数種類の色が混ざった光の場合、それぞれの色による屈折率の違いから焦点を絞り込めませんが、レーザー光の進む方

が一定なのでレンズの焦点を一点に絞り込む事が出来ます。

そうすると、その光の波長に合った特定の部位にのみ熱を集中させ、組織を破壊することが出来るのです。

これを「選択的光熱治療」と言います。

医療レーザーで脱毛が起こる仕組み

医療レーザー脱毛の場合、皮下にある毛の黒いメラニン色素をターゲットにして行います。

波長は「nm」(ナノメートル)という単位で表しますが、メラニンが吸収されやすい波長域は300nm~1500nmと言われています。

脱毛を狙ったレーザー照射の場合、メラニンが吸収されやすく且つ、組織に含まれる水分や血管内の赤血球ヘモグロビン(赤色)に吸収されにくいレーザーの波長でなければなりません。

例えば、300~600nmのレーザーで脱毛を狙った照射を行った場合、メラニン色素だけでなく、ヘモグロビンにも光が吸収されて火傷を起こしてしまいます。

また、1200~1500nmのレーザーで脱毛を狙った照射を行った場合は、光は水分に吸収されてしまい、メラニン色素の吸収度が小さくなり脱毛は起こりません。

メラニン色素の吸収度が大きく、ヘモグロビン・水分の吸収度が小さい、脱毛に適した光の波長域は700nm~1100nmという事になります。

(当院導入のGentle Laze Max Proレーザーの波長もアレキサンドライトレーザー(755nm)とYAGレーザー(1064nm)の2つの波長を出すことが出来ます。)

この波長域で照射されたレーザー光は、ヘモグロビンや水分に吸収される事なく、毛のメラニン色素に吸収され熱に変わっていきます。

その熱は毛幹を伝わり、毛包全体に広がります。

そして毛の最も大事な部分といえる毛球部の毛母細胞を破壊した結果、脱毛が起こるのです。

余談です。Gentle と同じ1064nmで照射出来るピコレーザーで脱毛が出来ない理由について

もう1つ、脱毛レーザーで重要なファクターとして「パルス幅」があります。

レーザーのパルス幅とは、レーザーが発振される時間のことで、短いほど瞬間的パワーは大きくなります。(ピコはめちゃくちゃ短い)

一見パルス幅が短いレーザー機ほど優秀に感じますが、毛の再生・発育にかかわる毛包部を破壊するにはショートパルスレーザーだと熱が毛包にしっかりと入らないため

ショートパルスの機器での脱毛は不可能です。

しかし、パルス幅を長く(ロングパルス)することで、いったん毛にレーザーエネルギーを吸収させ、毛からの放熱にり毛包周囲組織ごと熱ダメージを与え脱毛させることができます。

よって、既存のピコレーザーでは脱毛は起こらないため橋本は承認機のGentle Max Proを導入したのです。

医療レーザー脱毛機の種類

脱毛に適した波長は700~1100nmと書きましたが、医療レーザー脱毛機には様々な種類があります。

それぞれ波長により特性があります。

ここでは脱毛クリニックで主に使用されている脱毛機を紹介していきます。

・ルビーレーザー

ルビーレーザールビーレーザーは694nmの波長を持つレーザーです。

この中では最も波長が短いレーザーで、メラニン色素に吸収されやすいと言う特徴があります。

しかし日本人の肌質には向かないため、実際に使用しているクリニックは少ないです。

 

・アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトレーザーは755nmの波長を持つレーザーです。

毛根にあるメラニン色素をターゲットにしやすい波長のため、最も普及しています。

脱毛効果だけではなく、相乗作用として美白効果も得ることができるというメリットがあります。

当院導入の日本で唯一の厚生労働省承認の脱毛機である「Gentle Max Pro」はこの種類になります。

 

・ダイオードレーザー

日本国内で高いシェアを誇るレーザー脱毛機で、810ナノメートルの長い波長を持っているという特徴があります。

長い波長を持ったレーザーは、毛穴の深い部分にまで熱エネルギーを送り届けることができます。

このダイオードレーザーは男性のヒゲ脱毛にも良く用いられていますが毛嚢炎の発生率が高めです。

またアレキサンドライトレーザーのような相乗作用として美白効果も得ることができるというメリットはありません。

・ヤグレーザー

ヤグレーザーは1064nmとこの中では最も波長の長いレーザーです。

波長が長いほど皮膚深部に到達しやすいと言う特徴がありますので、ヤグレーザーは毛根が深い場所にある脱毛に適しています。

日焼けした黒い肌や産毛でも脱毛しやすいです。

脱毛効果だけではなく、相乗作用として美白効果も得ることができるというメリットがあります。

また、脱毛のリスクの一つである硬毛化・増毛化が起こった時もこのYAGレーザーを用います。

当院導入のGentle Max Proはこの波長も照射可能です。

 

 

医療レーザー脱毛機ではありませんが、使用されているサロンもありますのでご紹介いたします。

・光脱毛

装置によって一概には言えませんが、レーザーではありませんので600nm~1000nmの複数の波長が混ざっている光を照射します。

短い波長も複数混じっていますので、皮膚に反応する恐れがある為、あまり高い出力で照射する事はできません。

十分な脱毛効果を得られるにはかなりの回数が必要となります。

医療脱毛レーザーの注意事項

 

 

続いて脱毛レーザのリスクや副作用をお伝えします。

 

①毛嚢炎(もうのうえん)

毛嚢炎とはニキビの様な炎症のことをいいます。

傷ついた毛穴や毛根に雑菌が入ることにより発症する為、医療脱毛レーザー時に限らず、毛抜きやカミソリを使用した時にもよく起こります。

毛嚢炎は肌の脂分が多い場所や、ムダ毛が密集した場所にできやすいと言われています。

男性の髭・わき毛・VIO等に起こりやすいです。

肌を清潔な状態に保つことを心がけ、通常1~2週間で症状は治まります。

毛嚢炎になってしまった場合、軟膏をお渡しいたします。

②火傷

医療レーザー脱毛は、皮膚内にある毛のメラニンをターゲットにしていますが、実際には皮膚にも多少反応します。

特に日焼けしている肌にはメラニンが多く生成されており、通常よりも光が吸収されやすく熱を発生させやすい状態になっています。

この時、脱毛レーザーの照射を行うと火傷になってしまう可能性が高くなってしまいます。

日焼けしている際は医療レーザー脱毛を避け、日焼けが充分に治まってから施術を受けて下さい。(通常1か月後)

③硬毛化・増毛化

医療レーザー脱毛でもエステでの光脱毛でも、脱毛でかえって毛が濃くなったり、毛が増えてしまったりするケースが稀にあります。

こうした現象を硬毛・増毛化と呼びます。

この硬毛化が起こるのは、主に「産毛」のようなやわらかくて細い毛に多いといわれています。

特に産毛の多い、背中や肩・首の後ろ・二の腕にかけては起こりやすい部位になります。

もし、硬毛・増毛化してしまった場合は、期間を開けたり、それまで照射していた脱毛レーザーの波長を変えて照射したりします。

④タトゥーやホクロの脱色

医療レーザー脱毛はタトゥーやホクロがある箇所でも施術可能です。

しかし、全く影響が無いわけではありません。

レーザーはタトゥーやホクロに含まれるメラニンにも反応するので、色が薄くなることがあります。

黒色のタトゥー場合には特に反応しやすくなります。

タトゥーやホクロを残しておきたい場合には照射しないように施術を行うので、カウンセリングの際や施術時にお申し付けください。

⑤脱毛レーザー後、白髪

ごくまれに毛の色素だけ抜けて白髪になる場合がございます。

白髪にはメラニンが含まれないため、レーザー脱毛は不可能となり、この場合は針脱毛の適応となります。

医療レーザー脱毛のまとめと所感

当院で使用する「Gentle Max Pro(ジェント マックス プロ)」はメラニンに選択的に吸収される波長のアレキサンドライトレーザー、皮膚の深層まで届き毛細血管にま

作用する波長のYAGレーザー、この2種類のレーザーを用いて脱毛部位や毛の質に合わせ波長を調整し脱毛施術を行います。

1回にレーザーを照射できるサイズ(スポットサイズ)が24㎜と広くなり、かつ高速連続照射ができるため、背中や脚など広範囲に渡る部分の脱毛についても、従来の四分の一の時間で行え

るようになりました。

両ワキなら、わずか5分程度での照射が可能です。(個人差があります)

施術時の痛みも、レーザー照射直前に瞬時に冷却装置が働くので、痛みをほとんど感じないほどです。

私自身、10年ほど前に髭の脱毛を行い(当時は痛かったです。)今でも友人からも「若い」「肌綺麗」とよく言われます。

毎朝のひげ剃りから解放され、時間的余裕も生まれています!

当時は看護婦さんの練習に髭脱毛してもらったー!、位にしかとらえていませんでしたが今では髭脱毛して本当に良かったなと心から思います。

今後はVIO脱毛に挑戦しようかなー( ´∀` )

 

些細な事でもお気軽にご相談ください。

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静岡美容外科橋本クリニック