豊胸手術について 静岡美容外科橋本クリニック

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バストは女性のシンボル。はたから見ればちょっとしたことでも大きなお悩みにつながりがちです。

例えば「胸が小さい」「形が良くない」「左右差がある」「下垂してる」など、バストにまつわる問題は色々あります。

そこで今回は女性のバストのお悩みを解決すべく、豊胸術についてお話します。

豊胸手術とは

 

一般に知られているイメージ通り、美容のために胸を大きくするの手術が豊胸手術です。

しかし、怪我や病気、乳がん摘出後の乳房再建術とは違い、薬事認証されていないことによるリスクはあります。

豊胸手術を受ける側の自己責任の部分が大きく、手術を受ける前には慎重に検討しましょう。

豊胸手術の歴史

豊胸手術は1920年頃欧米でおこなわれたことが始まりと言われています。

日本では、着物から洋服への変化によってバストの大きさが気になるようになったとされており、1950年頃より盛んになりました。

豊胸手術の歴史は1950年代にパラフィン(石油を原料とした炭水化物化合物)やシリコンを胸に注入するという形で始まり、女性にとって大きな希望になりましたが、手術後異物肉芽腫による硬結や皮膚への油性浸潤などの問題が数多くみられました。

次にお腹や太ももの脂肪を胸に移植するという方法になりましたが、当時の技術では十分に脂肪が定着せず、乳房の変形が問題となりました。

これらの問題を解決するためゴムで覆われたシリコンが開発されますが、発癌性物質を生み出す問題があることが指摘されすぐ下火になりました。

そして安全性重視で開発されたのが生理食塩水バッグを挿入する方法です。

しかし、この方法でも硬結や感染の問題が指摘されました。

豊胸手術はこうした様々な試行錯誤を繰り返した歴史があります。

そして現在の主な手術方法は、生理食塩水バックやシリコンバック・脂肪注入のほか、ハイドロゲルバックやヒアルロン酸注入法などがあります。

このように豊かなバストはいつの時代も変わらず女性の願望です。

豊胸手術の歴史は、新しい方法の開発と問題解決を繰り返しつつ発展してきています。

 豊胸手術の種類

前述した通り、豊胸手術は良い側面もありますがリスクも伴う手術です。

後から後悔する事態を避けるために手術の内容をしっかり理解しておきましょう。

豊胸手術は大きく分け5種類あります。

豊胸術その1:シリコンバック豊胸

シリコンバック豊胸の効果

シリコンバックは胸を希望の大きさ(1~3カップ)くらいまでバストアップ可能です。

それ以上希望の場合は皮膚の状態により2回に分けてバックを大きくしたほうがいい場合もあります。

シリコンバックは歴史が古く、一時使用禁止にされていた時期がありましたが、バックの膜が破損しても内容物が漏れないコヒーシブシリコンというものが開発され現在に至ります。

現在使用されているシリコンバックはずっと入れてても問題ないとされています。

触り心地は、直接触れれば実物の胸より少し硬い印象です。体内に入った場合はまた別のテクスチャーです。

皮膚・皮下組織の薄い人に大きなバックを入れると硬く感じますし、皮膚・皮下組織の十分ある人にし諫めバッグを入れると、入っていることがほとんどわかりません。

シリコンバック豊胸の適応

シリコンバック豊胸は以下のような人に向いています。

  • 胸を希望の大きさに確実にしたい
  • 1.5カップ以上のバストアップを1回でしたい
  • やせ形で脂肪がついていない
シリコンバック豊胸の手術方法

リコンバッグを入れる位置の違いとどこの皮膚を切って入れるかによって違いがあります。

バックを入れる位置により大きく分けて「乳腺下法」と「大胸筋下法」があります。

乳腺下法

  • 自然に見える
  • 皮膚・皮下組織が薄いとシリコンバッグが浮き出たように見える

大胸筋下法

  • 筋肉の動きに連動しシリコンバッグが動くのが見えることがある

ほとんどの場合は腋下からシリコンバッグが挿入されます。

アンダーバストや乳輪切開が行われる場合もありますが、傷が目立つこともあり敬遠されます。

脇の傷は約4cm程です。

シリコンバック豊胸の術後のダウンタイム

疼痛

  • シリコンバッグ豊胸の手術後は強い痛みがある
  • 乳腺下法の法が大胸筋下法に比べて痛みが軽い
  • 痛み止めを内服して対応していく

内出血

  • 多少の内出血がでる
  • 内出血は1~2週間で消える

胸が硬い

  • 手術後はシリコンバッグの大きさの影響で皮膚が張っている状態のため、2~3か月は皮膚が張ったような
  • 硬いテクスチャーが続く

傷跡

  • 傷は半年から1年ほとかけて目立たなくなる
シリコンバッグの種類

形の違い

色々な分類がありますが、大きくは形とシリコンを覆う膜の違いです。

ラウンドタイプ(丸い形)とアナトミカルタイプ(涙型)があります。

 

アナトミカルタイプ(涙型)の方が本来の胸の形状に近く形はいいですが、その形を維持するために固めのシリコンを使用しており柔らかさを実現できません。

膜の違い

膜がツルツルのスムーズタイプとザラザラのテクスチャードタイプがあります。

スムースタイプはとても柔らかい胸を作ることができますが、手術後マッサージが必要です。

拘縮が強く出る場合があります。

それに対してテクスチャードタイプは手術後マッサージは不要です。

表面積を増やすことで軽度の被膜をわざと作らせる構造になっていて、それにより酷い拘縮は起きにくくなっています。

シリコンバッグの構造の違いは一長一短ですので、豊胸手術前に医師と相談し決めることをお勧めします。

豊胸手術その2:脂肪注入豊胸

脂肪注入豊胸の効果

異物であるシリコンを使用することが心配な方であれば、自分の脂肪を注入する脂肪注入豊胸なら安心感があります。

しかし、脂肪注入豊胸ではバストに注入された脂肪は全て残るわけではなく吸収される分もあるため、手術後どれくらいの大きさになるのかを予測できません。

シリコン豊胸は1~3カップアップと希望通りに大きさにバストアップ可能なのに対し、脂肪注入豊胸は目安としては半カップから2カップの範囲の変化と言われています。

脂肪注入豊胸の適応

脂肪の定着がよいとされる人のバストは皮膚が良く伸びる人です。

胸の骨が浮いて見えるほど平たい人、皮膚の張りが強く胸の皮膚があまり動かない人は注入された脂肪の定着が不良です。

その原因は、注入した脂肪がバストに定着するためには、注入された脂肪に血管ができ、血管から酸素や栄養分をもらえる状態になることが必要ですが、前述のような状態の場合、注入された脂肪は皮膚や骨に常に圧迫されているため血行不良の状態になります。

よって、脂肪は血管とつながることができず、脂肪は定着せずに吸収されてしまうのです。

脂肪注入豊胸の手術方法

脂肪の採取

  • 脂肪吸引で太ももまたはお腹から脂肪を採取
  • 手術で使用する脂肪量は左右合わせて約400mlが一般的で、注入に適した脂肪を確保するため余裕をもって約600mlの脂肪が必要

脂肪の加工

  • 取ったばかりの脂肪には血液・リンパ液・麻酔液・採取により破壊された脂肪細胞・脂肪細胞以外の組織が含まれているため、遠心分離などを行って取った脂肪を純度100%に加工するのが一般的です。

脂肪の注入

  • 純度の高い脂肪を注入
  • 脇の下・アンダーバスト・乳輪周りを小切開(傷跡はほとんどわかりません)
  • 脂肪注入後マッサージで脂肪をなじませ、小切開部分を縫合
脂肪注入豊胸のダウンタイム

疼痛

  • 疼痛はほとんどない(あったとしても1週間ほどで改善)

腫れ

  • 腫れが生じます(1~2週間で改善)

内出血

  • 手術後、脂肪をとった部分と注入した部分に内出血が出る場合がある
  • 手術後1~2週間で徐々に薄くなる

 

また、脂肪注入を受けた後の3か月は胸が圧迫されるような動作を避ける必要性があります。

例えば、ブラジャーの装着を避けたり、うつ伏せで寝ることもできるだけ避けるようにします。

 

豊胸手術その3:フィラーによる豊胸

フィラー注入には従来ヒアルロン酸がメインで行われていました。

もちろん、今でもヒアルロン酸注入による豊胸術は行われています。

傷やダウンタイムが無く気軽に1~2カップUPするため幅広い世代で人気となっております。

ただ、ヒアルロン酸の性質上約6か月~1年で吸収されてしまう事がメリットでもありデメリットでもありました。

近年、それに代わるフィラーとしてアクアフィーリング、アクアリフトが登場しました。

これらは、ヒアルロン酸と比較して持続期間が長いことからフィラー注入の主役になりつつあります。

ちなみにアクアフィーリング、アクアリフトは製造会社が違うだけで中身は一緒です。

ここで紹介した全てのフィラー(ヒアルロン酸、アクアフィーリング、アクアリフト)は溶解可能です。

ヒアルロン酸豊胸

SUB-Qなどの比較的分子の大きいヒアルロン酸を注入します。

SUB-Qは、豊胸に用いるヒアルロン酸で、スウェーデンのQ-MED社の製品です。アメリカFDAの認可を受けています。

ヒアルロン酸注入による豊胸術は、メスを使わないため体への負担が少なく、傷跡が残る心配もなく、また仕上がりも見た目・感触ともに自然であるというメリットがあります。

しかし徐々に体内に吸収されてしまうため持続期間が短く、個人差はありますが大体半年から長くても2年程度と言われており、場合によっては1カ月ということもあります。

SUB-Qは豊胸専用に開発されたもので、従来のヒアルロン酸に比べて粒子が約10倍と非常に大きく、バストのボリュームアップには最適で、持続期間も2~3年と長くなっているのが特徴です。

人工乳腺を挿入する方法と違い、注射による注入なので細かなデザインが可能で、単にサイズを大きくするだけではなく、垂れてしまったバストを上向きにしたい、左右の大きさを整えたいなどさまざまな要望に応えることができます。

アクアフィーリング、アクアリフト豊胸

アクアフィリング豊胸術(長期間持続型豊胸注射)とは、長期間持続可能な注入による豊胸術です。
注入後ゆっくりと分解する特徴のため、5~8年以上持続し、一般の充填剤に比べ4倍の持続期間で経済的です。
98%が水で出来ているため、合併症や副作用、被膜硬縮の確立が低く、自然と柔らかく定着するので触診時にもほぼ気づかれません。

アクアフィリングの特徴

アクアフィリングの大きな特徴は水に溶けるという所です。 アクアフィリングは、98%の水分と2%のポリアミドで構成されおり、生理食塩水を加えることで分解されます。 注入されると、数年かけてゆっくりと分解されます。ポリアミドは尿として排出され、合併症の心配がほぼありません。また、生理食塩水を加えることで分解しますので、万が一溶解したい場合にも安心です。

生体親和性が高く発ガン性(肉芽形成や生体内移動を起こさない)がないアクアフィリングは、臨床研究を経て安全性が確認されています。 妊娠中の女性と授乳婦の安全性のための厳格な試験をクリアすることが必要な欧州CEマーク許可も受けており、授乳も可能となっております。

フィラー注入による豊胸術の注意点

  • 柔らかい胸を保つ工夫
    フィラー注入術後に少し胸が硬くなる症状が現れます。
  • 当院では、硬くなる症状を予防するため、術中に胸を押し流して柔らかくするマッサージを行います。
  • このマッサージを行うことで、本当に柔らかい胸をずっと保つことができます。
  • 注入の仕方のこだわり
    同じ注入系の豊胸術にヒアルロン酸注入がありますが、アクアフィリング豊胸術もヒアルロン酸注入と同じ注入テクニックでは行いません。
  • 同じ注入施術でもアクアフィリングには、アクアフィリング独自の繊細な注入テクニックがあります。アクアフィリング豊胸術のための注入テクニックを導入していることから、本当の「柔らかさ」「弾力」「まるで自然の感覚」をご提供させていただいております。
  • 自然な仕上がりにするため、適格なデザインの元、大胸筋膜上に少量ずつ広範囲に注入します。
    そうすることによって元々の乳腺の柔らかさが残るため、触っても本物とほとんど差がないような仕上がりになります。

費用:アクアフィーリング200㏄ 640000円(税別)

治療時間:1時間程度

内出血、腫れ 1~3日程度

リスク:感染、しこりが出来る可能性

↑アクアフィーリング、片側100㏄合計200㏄注入したモニター様です。

絆創膏は翌日はがします。

アクアフィーリング、1㏄ 3200円です。

 

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