【他院修正】「ダウンタイムが少ない」の甘い罠。吸引法で治らなかったワキガを根絶する
みなさまこんにちわ!
静岡橋本美容クリニックの院長の橋本です。
今日の手術は、非常に考えさせられる、そして外科医として燃える症例でした。
1. 「1年前に手術したのに、全く変わらない」
来院されたのは30代の男性。 1年前に他院で「ダウンタイムが少なく、根治する」という説明を受け、吸引法によるワキガ手術を受けられた方です。
しかし、術後1年経ってもニオイも汗も全く改善せず、「本当に手術したのだろうか?」という不安を抱えて当院を受診されました。
2. 診察で見えた「取り残し」の証拠
診察室で脇を拝見した瞬間、再発(というか取り残し)は明らかでした。
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腋毛の残存: 汗腺がしっかり除去されていれば、毛根もダメージを受けるため毛は減るはずですが、普通に生え揃っていました。
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皮膚の湿り: 常に脇が湿っており、エクリン腺も健在。
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ガーゼテスト: 明らかなワキガ特有のニオイを確認。
「これは、中身が手付かずの状態ですね」 そうお伝えし、当院のワキガスリーミックス法による修正手術を行いました。
3. 【閲覧注意】術中に見えた驚愕の光景
他院修正の跡の症状再発の手術は、汗腺完全に取ることが肝要ですが、術者として一番大変なのは適切な層での剥離です!
1回目より2回目、2回目よりも3回目の方が組織が瘢痕化し剥離が困難となります。
剥離を適切な層で丁寧に行わないと出血や術後の傷の悪化になるので実はここが一番気を使います。
そんな剥離を終えたあと実際に脇を開けて、LEDライトで中を照らしてみると…… 案の定、アポクリン汗腺がごっそりと、何事もなかったかのように残っていました。
「吸引法」は小さな穴から管を入れてブラインド(目隠し)で吸い出すだけなので、真皮の裏にこびりついた汗腺は、結局取れずに残ってしまうのです。これが「ダウンタイムは少ないけれど、治りもしない」というカラクリです。
4. 全力を使い、一粒残らず切除
ここからが僕の仕事です。 LED付きの筋鉤で隅々まで明るく照らし、残っていた汗腺を一つひとつ、ハサミやイナバを使って目視で丁寧に、かつ徹底的に刈り取っていきました。
術中写真(※閲覧注意のためカウンセリング時にご希望があればお見せします)には、「手付かずの汗腺」と「それを根こそぎ除去した後の綺麗な組織」がハッキリと写っています。
これこそが、本当の根治の証明です。

編集後記:甘い言葉にご用心
「傷が小さい」「ダウンタイムがない」「それでいて根治する」 そんな魔法のような言葉は、ワキガ治療においては存在しません。
本当にニオイを消したいなら、「しっかり切って、医師が自分の目で見て、一粒残らず取り切る」。この泥臭い工程を避けて通ることはできないのです。
1年間遠回りをしてしまった患者様。 「今日でもう、ニオイの悩みは終わりです」 そう自信を持って送り出すことができました。
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