脂肪溶解注射のFATXcore とミケランジェロ比べてみた!(腫れや効果を)
みなさまこんにちは!
毎年この時期は夏に向けて脂肪吸引や脂肪溶解注射の需要が多くなる時期です。
今回は脂肪溶解注射の王道『FATXcore』(デオキシコール酸1%)と『ミケランジェロ』(デオキシコール濃度2.4%)の比較ブログです。
当院スタッフの顔で左右で同じ量を用いて腫れや脂肪減少作用を比較したので紹介させて頂きます。
まずは両脂肪溶解剤の基本スペックからです。
脂肪溶解注射の基本スペック
以下の図はFATX coreとミケランジェロの脂肪溶解注射の比較になります。
FATXもミケランジェロも主成分はデオキシコール酸になります。
デオキシコール酸は、脂肪細胞を破壊する作用を持つ成分であり、近年、脂肪溶解注射の成分として使用されることが一般的です。
デオキシコール酸入りの脂肪溶解注射は、以下のようなメカニズムで作用します。
- 脂肪細胞の破壊: デオキシコール酸は、脂肪細胞の細胞膜を破壊します。これにより、脂肪細胞内の油分が放出され、脂肪細胞自体が壊れて消失します。
- 脂肪の代謝: 壊れた脂肪細胞から放出された脂肪は、体内の代謝プロセスによって分解されます。これにより、体外へ排出されるか、エネルギーとして利用されます。
- 炎症反応: 脂肪細胞が破壊される過程で、軽度の炎症が生じることがあります。この炎症が一時的な腫れや赤みを引き起こします。
以下の図はFATX coreとミケランジェロの脂肪溶解注射の比較になります。
Fat X core | ミケランジェロ | ||
主成分 | デオキシコール酸 | デオキシコール酸、フォスファチジルコリンカルニチン、カフェイン、αリポ酸 | |
デオキシコール酸濃度 | 1% | 2.4% | |
間隔 | 3-4週間 | 3-4週間 | |
ダウンタイム | 約1-2週間 | 約1-2日 | |
部位 | 上まぶた、鼻以外 | 上まぶた、鼻以外 | |
リバウンド | - | - |
最大容量 | 100cc | 20cc |
公式データ上は、ミケランジェロの方がFatX Coreよりもデータ上デオキシコール酸濃度が高いため、より脂肪溶解効果が期待できます。
(デオキシコール酸濃度:FATXcore 1% ミケランジェロ2.4%)
また一般的にミケランジェロの方が腫れが少ないとされています。
ミケランジェロ VS FATXcoreの実験開始!
上記のように同じ日に、同じ人で顔で右側の頬をFATXcore5cc,左側の頬にミケランジェロ5ccを注入し腫れや脂肪減少効果を比較しました。
以下、腫れの経過です。
施術後の腫れは明らかにFATXcoreの方が腫れています。
それに対してミケランジェロはほとんど腫れていません。
注射後1ヶ月で完全に腫れが引いた状況で脂肪減少効果はなんと僅差でFATXに軍配が上がりました。
王道FATXcore強しですね!!
ミケランジェロ VS FATXcoreの比較実験のまとめ
ミケランジェロ(デオキシコール酸濃度2.4%)がFATXcore(デオキシコール酸濃度1%)に比較して脂肪減少作用が少なかった原因として以下のように考察できます。
両製剤の主成分のデオキシコール酸は、局所に注入されると脂肪細胞の細胞膜を破壊し、これにより、脂肪細胞内の脂肪が油分として放出され結果、脂肪細胞自体が消失します。
細胞膜が崩壊し脂肪細胞内の内容物が油分として局所に放出されるわけですから、デオキシコール酸濃度に関係なく脂肪溶解作用量に比例して腫れが起こると考えるのが自然です。
なので、原理と結果から考察すると2024年現在の脂肪溶解注射は
脂肪細胞を破壊する範囲や量に比例して腫れが起こることになります。
no pain no gain『痛みなくして得るものなし』が現状のようですね。
まだまだ腫れずに脂肪溶解作用だけを享受することは難しそうです。
脂肪減少効果はFATXcoreを10とするとミケランジェロは7-8くらいでしょうか。
以上より、ミケランジェロは顔やあご下の脂肪溶解注射としてFATXcoreは体の脂肪溶解注射としての時代がまだまだ続きそうです。
1回の使用料限界と露出部位かを考慮して↑
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気になる方は是非カウンセリングからお待ちしております。