後編!現代のわきが治療の種類とそれぞれのメリット・デメリット(独断・偏見ありです)手術編!
みなさまこんにちは!
今回は前回好評だったワキガ治療の種類と効果についての後半編です。
前半は主に切らないワキガ治療の種類と効果についてでしたが、後半は切るワキガ治療の種類と効果です。
ちなみに前半編はこちらです。
前編では、わきがの原因や切らない治療についてお話ししました。
後編では、手術治療について、現場で実際に行ってきた立場から
「独断と偏見」を交えて正直にお話しします。
わきが手術と一言で言っても、方法はさまざまです。
現在、国内で行われている主な手術は、次の4つに分けられます。
わきが手術の種類は大きく分けて4つあります
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吸引法
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吸引法+α(ローラー、ストライカーなど)
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直視下摘除法
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イナバ式皮下組織削除法
それぞれに特徴があり、メリット・デメリットも異なります。
①吸引法について
吸引法は、一昔前に大手クリニックでよく行われていた方法です。
脂肪吸引管(約3mm程度)を用いて皮下を吸引します。
この吸引間で汗腺も取ってしまおう的な術式です!
確かに脂肪吸引管なので脂肪はある程度取れます。
しかし、わきがの原因であるアポクリン汗腺は脂肪の中に浮いているわけではありません。
汗腺は真皮直下に張り付くように存在しており、
吸引するだけで確実に取れる構造ではありません。
仮に一部が取れたとしても、
吸引管は細く、進入点から離れれば離れるほど処理は疎になり、
構造的に隙間が生じ、汗腺の取り残しが起こります。
これは技術の問題ではなく、
吸引法という術式そのものの限界だと考えています。
では、なぜ「吸引=汗腺が取れる」と誤解されやすいのか
吸引法は、
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傷が小さい
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手術時間が短い
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ダウンタイムが比較的軽い
といったメリットがあり、
患者さんにとって「受けやすい治療」に見えます。
しかし、
“受けやすさ”と“根本治療”は別物です。
わきが治療で本当に重要なのは、
どれだけ確実に汗腺が除去できているか。
この視点で考えると、
吸引法にはどうしても限界がある、
というのが私の率直な考えです。
②吸引法+α(ローラー、ストライカーなど)
吸引法+α(ローラー、ストライカーなど)について
吸引法+αは、
脂肪吸引管にローラーを付け、皮膚を挟み込みながら処理したり、整形外科で関節の中の軟骨を切除する際に用いる機器(主にストライカー)を用いて脇の汗腺の除去を試みる方法です。
圧がかかるったり、機器の名前がかっこいい分、
「吸引法より汗腺が取れていそう」に見えるかもしれません。
しかし本質的には、
処理のベースは吸引管です。
そのため、
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進入点が限られる
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進入点から離れるほど処理が疎になる
という欠点は変わりません。
結果として、
汗腺の取り残しが生じやすいという問題を抱えています。
③直視下摘除法について
直視下摘除法では、
脇の中央を約3.5〜4cm切開し、
皮膚を反転させながら、
汗腺を目で見て除去します。
見えている範囲の汗腺は、
確実に取り切ることができます。
ただし、この方法には弱点もあります。
① 剥離範囲が狭くなりやすい
脇の中央から侵入するため剥離が難しく、
イナバ式に比べると剥離範囲が狭くなりがちです。
② 血流が乏しくなりやすい
薄くする皮膚の中央に傷があるため、
血流が低下し、創傷治癒が遅れ傷が目立つことがあります。
③ 術者差が非常に大きい
直視下摘除法は、
術者によって結果が全く異なる手術です。
保険診療などで行われる術式ですが本当に効果が医師のやる気に比例します。
④イナバ式皮下組織削除法について
イナバ式は、
今となっては伝統芸能のような術式で小さな穴から剥離、汗腺切除、止血を行う方法でブラインド手術を突き詰めた方法です。
なので、
手技は非常に難しい。
剥離・イナバ操作・止血の多くが
ブラインド下で行われるため、
感覚に頼る部分が大きく、
体系だった練習方法もありません。
傷口から離れた部位で出血が起きた場合、
止血は極めて困難です。
また、汗腺の取り残しがあっても
気づけないリスクがあります。
それでも、
完璧に行えた場合、汗腺除去率はほぼ100%に近づき、傷も小さく目立たない術式です。
当院の押しメニュー「わきがスリーミックス法」を語ります
さてさて当院のわきが治療の中核が、
わきがスリーミックス法です。
術式はイナバ式+αで
これは単なる術式の組み合わせではなく、
汗腺の取り残しを限りなくゼロに近づけるために設計された方法です。
① 脇の面積を超える範囲を、完璧な層で剥離
正しい層のみを正確に剥離するため、
出血はほとんど起こりません。
② イナバ式+直視下で汗腺をほぼ100%除去
LED付き筋鉤を使用し、
手術中に腕を動かしながら皮膚を展開し、
傷口から離れた部位も100%目視で確認します。
③ 同様の環境で完璧な止血
わずかな出血も見逃さず、
術後の血腫を防ぎます。
④ 美容クリニックならではの細かい縫合
真皮縫合を含め、
信じられないほど細かく縫合します。
⑤ 再生治療(幹細胞上清液)の併用
創傷治癒を促進し、
血腫・感染を予防します。
私事ではありますが
私事ではありますが、
これまで当院でわきがスリーミックス法を行い、
ニオイの再発を訴えられた方はいらっしゃいません。
この術式は子供からご年配の方まで広く適応があり
麻酔の量も少量の局所麻酔のみなのでかなり安全です!
また、
仕上がりについても半年単位で見れば
きれいに治っているケースしかなく、
美容クリニックとしての役割は
十分果たせていると考えています。

まとめると
わきが手術で最も大切なのは、
どれだけ確実に汗腺を取り切れるか。
楽な方法ではありませんし、
誰にでも再現できる手術でもありません。
それでも、
再発を防ぎ、きれいに治すことを最優先に考え、
当院ではスリーミックス法を
押しメニューとしてご提案しています。