乳腺切除手術(乳輪下切開)の術後1週間の経過と手術の流れ等について(FTM)
乳腺切除手術(乳輪下切開)のお客様の術後1週間の経過です。
モニター様になって頂き心よりお礼を申し上げます。
乳腺切除手術の術前、術後1週間の経過写真です。
術後1週間の経過写真です。
目立った腫れ、内出血もなく綺麗な仕上がりでよかったです。
お客様も術後はしっかり安静してくださったのでしょう。
費用:乳腺切除 450000円(税別)、麻酔 50000円(税別)
治療時間:2~3時間程度
内出血・腫れ 直後~3週間程度
リスク:血腫、感染、皮膚のたるみ、皮膚の剥離、硬結、左右差、乳頭壊死の可能性
乳腺切除手術(FTM)までの流れ
乳腺切除手術は全身麻酔下で行うため術前検査が必要となります。
なので、通常は手術の前に1度来院して頂き、術前カウンセリングで術式や注意事項、リスク等を説明させて頂きます。
納得していて頂けたらその日に術前検査の採血を行います。
検査結果はおおよそ1週間後に出ます。
検査結果に問題がないことを確認し手術日の最終決定となります。
手術前日までお客様に準備していただくことは
1、手術前に体毛が濃い方は剃毛をしていただきます。(乳輪回り、脇毛など)
2、手術前日のお食事までは普段と同じで構わないですが、手術当日の朝ごはんは麻酔を安全に行うため抜いていただきます。
夜からお食事は食べられます。
乳腺切除手術の当日の流れ
手術自体は2~3時間で終了しますが前後に麻酔の時間があるので基本的に1日がかりになると考えてください。
11時に来院していただき帰宅できるのが大体、17時から18時くらいです。
手術中は完全に眠っているため痛みは全くありません。
手術後の痛みを極力抑える為に術後、痛み止めの点滴と痛み止めのお薬を処方します。
また、全身麻酔は意識がなくても体はとてもストレスを感じています。
人体でストレスがかかった時、一番症状が出やすい臓器は胃腸なので予防的に胃腸の保護薬も点滴にて注入します。
また、当院の術式はドレーンを使用しない術式ですが、血種予防のためお胸をしっかり包帯で固定させて頂きます。
この固定が結構きついのですが一生の内の二日間だと説明し我慢して頂きます。
基本的に次回再診までの2日間この包帯はつけっぱなしとなります。
乳腺切除手術(FTM)のリスクとその対策
1、血種
乳腺を除去した空間に血液や滲出液が溜まることです。
万が一血種・滲出液貯留が出来てしまった場合、注射器で中に溜まった液体を抜くことで対応できます。
2、感染
予防的に抗生物質の内服をして頂きますが(5日間程度)、万が一感染してしまった場合は抗生物質の内服の延長、抗生物質の点滴で対応します。
感染が治まらない場合は再手術で洗浄ドレナージとなります。(1%程度)
3、乳房皮膚潰瘍
乳腺を除去し術後に皮膚側から血種予防のために固定するので乳房皮膚潰瘍も一定の確率(5%程度)で起こりますが、
潰瘍治療に準じた軟膏治療で改善します。
4、乳頭損失
乳頭など体の先端(耳、指先など)を栄養する血管は限られているためその付近を操作すると損失のリスクは避けられません。(1%程度)
小陰唇移植などで対応することもありますが、生着率はあまり良くありません。
5、予定外の傷の可能性
乳輪下切開の予定で手術操作をすすめている中で、止血困難な出血、血管奇形などでやむなく他の部位を切開し止血する場合がございます。(0.1%程度)
5以外のリスクは幹細胞上清液(ステムサップ)を用いることでかなりリスクを減らせるため、創傷治癒促進効果のある幹細胞上清液(ステムサップ)の併用をご案内しています。
注、幹細胞上清液(ステムサップ)1本2万円、左右1本ずつ使用します。
乳腺除去手術を遠方からいらして安全に受けていただくために
上記、症例のお客様は遠方から来院していただき、静岡駅周辺のホテルに一泊して帰宅されました。
手術自体はホームページに記載の通り日帰りで行えるのですが、
遠方から来院される方は下記理由でクリニック周辺のホテルに1~2泊される方が多いです。
1、術後経過の再診が翌日or2日目にあるので泊まる。
2、日帰り手術でも全身麻酔後の安静目的で泊まる。
最後に
静岡美容外科 橋本クリニックではFTM(女性から男性)・MTF(男性から女性)どちらの性転換手術ともお受けいただけます。
FTM・MTF共に、患者様のお身体と心のことを第一に考えて治療を行っております。
性転換を望む方おひとりおひとりにとって理想を実現するための最適な方法を丁寧なカウンセリングでご提案します。
どの方法が自分に合っているかお悩みの方も、まずはお気軽にご相談ください。
※GIDの診断書をお持ちでしたらカウンセリング時にご持参ください。