ニキビ跡治療にサブシジョンは必要か?
皆様こんにちは!
今回は最近当院で力を入れているニキビ跡治療についてです。
ニキビは多くの人にとって一過性のものですが、その後に残るニキビ跡は一生の悩みの種となります。
ニキビ跡は盛り上がったニキビ跡(肥厚性瘢痕、線維丘疹症、脂腺増殖症)と凹凸のニキビ跡がありますが、
今回のニキビ跡治療はは凹凸ニキビ跡の治療を説明しております。
当院ではニキビ跡治療を『ピコフラクセル』や『ダーマペン深め』を用いて数多くの方に施術させていただきました。
このピコフラクセルやダーマペンは人間が持っている自然な創傷治癒効果を引き出すことによってニキビ跡を改善する治療です。
それぞれエビデンスもあり確立された良い治療法なのですが、重度ニキビ跡を改善するには時間や回数がかなり必要でした。
また重度ニキビ跡は皮膚深層が破壊され瘢痕化して陥没しているケースが多々あり、創傷治癒効果を引き出す治療では限界があると考えていました。
そこで近年発表されたサブシジョン(皮膚深層の瘢痕化を剥離し解除する方法)を昨年から当院でも取り入れ、だいぶ良い結果が出るようになったので皆様と共有したいと感じ今回のブログとなりました。
サブシジョンはすべてのニキビ跡に有効な治療ではなく適応をしっかり見極め、慎重に行う必要があります。
またサブシジョンは上記ニキビ跡治療(ピコフラクセル、ダーマペン)よりダウンタイムが長く、炎症性の色素沈着などの発生リスクもあります。
なので今回はニキビ跡が出来る原因とサブシジョンの解説を行いたい思います。
ニキビ跡ができるメカニズム
ダーマペン4は、微細な針を使って皮膚に微小な穴を作り、皮膚再生を促進するマイクロニードルデバイスです。
ダーマペン4のメカニズム
ダーマペン4は、多数の微細な針を使って皮膚の表面に穴を作ります。
これにより、皮膚の表面の微小な傷が作成され、創傷治癒が促進されます。
創傷治癒に伴いコラーゲンとエラスチンを生成し始めます。
これにより、皮膚の弾力性が向上し、ニキビ跡が改善されます。
③サブシジョン(subcision)
サブシジョンは、ニキビ跡やその他の皮膚の凹みを改善するための小手術です。
主に、瘢痕組織が皮膚下で引っ張られ、皮膚表面に凹みを形成している場合に有効です。
この手術では、針や特殊な器具を使用して皮膚下の瘢痕組織を断ち切り、新たなコラーゲンの生成を促します。
重度のニキビ跡の凹みは皮膚深層に瘢痕組織が形成されていることが多いです。
サブシジョンは、その皮膚の下層にある瘢痕組織を物理的に断ち切ることで皮膚表面の凹みを改善します。
当院で行ったサブシジョンの症例紹介
一回のサブシジョン(3×3センチ)でここまで凹みが目立たなくなりました。
治療名:ニキビ跡に対するサブシジョン手術
費用:1㎠1万円
ダウンタイム:2週間程度
リスク:色素沈着、血腫、感染
当院のサブシジョンの特徴
指定範囲の正常皮膚を極力温存するマイクロサブシジョンを採用しております。
陥没部位のみをマーキングしサブシジョンを行うことでダウンタイムや色素沈着もリスク最小限にします。
手順
サブシジョンの手順です。
- 事前準備: 患者さんのニキビ跡の状態を評価し、サブシジョンが必要かどうかを判断します。
- 麻酔: 処置部位に局所麻酔を施します。
- サブシジョン: 専用の針を用いて陥没部位の皮膚直下の瘢痕組織を慎重に断ち切ります。これにより、皮膚表面の凹みがリフトアップされます。
- 施術部位に軟膏塗布、ガーゼ保護を行います。
まとめ
ニキビは多くの人にとって一過性のものですが、その後に残るニキビ跡は一生の悩みの種となります。
当院ではニキビ跡を残さない早期ニキビ治療。
残ってしまったニキビ跡に対しては様々な角度からアプローチし、お客様のお悩みが少しでも改善できるように本気で取り組んでおります。
ニキビ・ニキビ跡でお悩みの方お気軽にご相談ください。
保険対象外の治療なので全額自費治療になります。