医療アートメイクについて


こんにちわ、橋本です。

まだまだ残暑が残る毎日ですが、おいしそうな果物を見つけると実りの秋が近づいていることを実感するようになりました。

お気に入りはプラムです!

さて、今回は当院の新メニュー・医療アートメイクについてです。

アートメイクの歴史について

アートメイクの始まりは古代中国と言われています。

昔の中国では「眉毛が薄いと幸せになれない」という人相学的な言い伝えがあったそうです。

これを気にした女性らが眉に墨を塗って太く見せるようにしたそうです。

そして塗った眉毛が落ちてしまわないように工夫をする中で、直接肌に染色するようになったことがアートメイクの始まりといわれています。

中国で誕生したアートメイクはその後台湾、アメリカへ渡り進化し、現在のアートメイク技術まで発展しました。

現代社会におけるアートメイクをしようと思うきっかけは以下の通りです。

  • 眉毛やアイラインがうまく書けない
  • 化粧時間を短縮したい
  • 素顔に自信を持ちたい
  • 脱毛症・無毛症で悩んでいる
  • エイジングで眉毛が薄くなった

古代中国時代の理由とは異なりますが、女性のみならず男性にとっても眉毛の悩みを抱えている人はたくさんいます。

アートメイクはこれらの悩みを解決するための一つの手段となります。

医療アートメイクとは

アートメイクとは皮膚に針を使用して色素を注入していき、定着させる施術です。

化粧なしでも眉毛、アイライン、唇などの色合いを美しく見せるためのメイクアップ術です。

日本では1990年代頃から広がり始めました。

基本的に針で肌を傷つけながら染色を行うため、痛み、出血、腫れ、感染症を起こすリスクがあります。

そのため、2001年に厚労省はアートメイクは医療行為にあたるという見解を示しました。

現在の日本では、アートメイクは医療行為として医師または医師の管理下のもと、専門知識と技術を習得した看護師が施術を行うことが定められています。

刺青よりも皮膚の浅い層に染色するアートメイクは、肌のターンオーバーと共に数年で薄くなるので綺麗な状態を保つためには定期的なメンテナンスが必要です。

刺青と医療アートメイクの違い

アートメイクは刺青と同じ・・・一生消えない・・・と思われがちですが、少し異なります。

針を使って皮膚に染色する行為としては一緒ですが、一生消えないタトゥーと違い、アートメイクは数年で薄くなります。

その違いがどこからくるのかというと、染色する皮膚の深さの違いです。

肌の構造

はじめに肌の構造について簡単に説明します。

肌は主要な3つの層から形成されています。

上から表皮層・真皮層・皮下組織です。

外界と接触する部分が表皮層です。

表皮の働きは体内の水分が外に失われるのを防いだり、体温調節、外界からの刺激に対するバリア機能です。

厚さは平均0.2mmと薄いですが、内側から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の4層から成り立っています。

ターンオーバーといって45日程度で表面の細胞が入れ替わります

上から2番目の層は真皮層です。

真皮は表皮の下にあり、上から「乳頭層」「乳頭下層」「網状層」の3つの層からできています。

真皮には毛細血管が分布しており、表皮や真皮の繊維芽細胞に栄養、水分、酸素を届け二酸化炭素を排出しています。体温調節機能もあります。

真皮には表皮のようなターンオーバーはありません。

タトゥーとアートメイクのインクの入る層の違いは、、

タトゥー→真皮層、アートメイク→表皮層となります。

アートメイクは自然な色に近づけることが大切ですので、表皮部分に数回に分けて少しずづ染色します。

タトゥーは基本的には装飾目的なため、色合いが薄くならないように表皮層より深い部分の真皮層に入れていきます。

なので、表皮部分はターンオーバーにより細胞が入れ替わる部分ですので、時間の経過とともにアートメイクの色が薄くなっていきます。

ターンオーバーの無い真皮層に染色するタトゥーは半永久的に色が残ることになります。

最新デザイン:ナチュラルなアートメイク(3D・4Dストローク)とは

アートメイクのデザインは大きく分けると「グラデーション」と「3D・4Dストローク」の2つです。

グラデーションとは、デザインした枠の中に均一に色素を入れていく方法で昔から行われてきました。

立体感を出すのは難しい(ベタ塗り感が出やすい)ですが、しっかりと色付けを行うため、くっきりとした眉毛を作るのに適しています。

「3D・4Dストローク」とは最新のテクニックで眉毛1本ずつの毛並みを再現していきます。

本物の毛並みのように施術直後から自然な仕上りになるため非常に人気の高いデザインです。

ちなみに、3Dストロークは毛並みのみ付け足す方法ですが、4Dストロークはグラデーションとのミックスとなるため無毛症やボリュームの無い眉毛の方にお勧めです。

医療用アートメイクのデザインについて

また自然な眉毛の再現には眉毛の黄金比(美人眉)を参考にデザインしていきます。

人の顔のバランスは左右非対称です。

目と眉毛の形や位置に関しても必ずずれがあります。

そのため輪郭や自眉毛の形や筋肉の付き方に合わせてどのようなデザインが一番よく見えるかを検討していきます。

理想の眉毛のデザイン(ストレート眉、太眉、アーチ眉など)や理想の写真などを持参し、納得ができるまで施術担当者とイメージをすり合わせ施術に臨むことが重要です。

 

アートメイクで使用する色

アイブロウペンシルや眉マスカラはメイクアップ術には重要な要素です。

眉アートメイクでは生えている眉毛と馴染むことがもっとも大切ですので、お客様のご希望を伺いつつ染料を決定します。

ベースとなるカラーは黒・ダークブラウン・ブラウン・ライトブラウンなどがあり、もともとの眉毛の色を見ながら調整が必要です。

髪の色と同色を選ぶことは避けた方が良い場合があります。

それはカラーリングで頻繁に髪色を変える傾向のある場合、眉毛とのバランスが不自然になることがあるからです。

アートメイクの染料とMRI検査

次は染料の安全性についてお話します。

タトゥーを入れているとMRI検査を受けられない場合があります。

同じように皮膚に染料を入れるアートメイクはどうでしょうか・・・

結論は染料にわずかでも金属成分が含まれているアートメイクは皮膚に火傷を起こしてしまう可能性があります。

MRI(磁気共鳴画像)検査は、人間が強い磁力のある空間に入り、外から電波を当てて臓器や骨の状態を撮影する検査です。

MRI検査を受ける前には時計や義歯・貴金属を外したりメイクを必ず落とします。

理由は貴金属などに含まれる鉄などが磁石と引き合う強磁性体で、MRIに入るとその作用で磁化され熱を発生するためです。熱の発生により火傷が起こります。

「メイクも・・・?」と思うかもしれませんが、マスカラやアイシャドウには金属成分である酸化鉄が含まれているからです。

それではアートメイクに使用される染料はどうでしょうか・・・

染料にはごくわずかながら金属成分が含まれている可能性があります。

現在出回っている染料は外国産と国産のものがあり、クリニックにより使用染料は様々です。

染料の種類により金属成分の含有量もことなるのが現状です。

そこで安全なアートメイク染料は酸化鉄含有量が少ないものとなりますが、アメリカ食品医薬品局(FDA)やヨーロッパ安全規格(CE)の基準を満たしているものであれば安全性が高いと言えます。

アートメイクは肌のターンオーバーにより数年で染料が抜けていきます。しかし直近でMRI検査を受ける予定・その可能性のある方は施術を受けるタイミングを検討する必要性があります。

また、MRI検査を受ける際には医療機関にアートメイクの施術を受けていることを申告することが大切になります。

医療アートメイク施術の流れ

次に医療アートメイクを受けるにあたり具体的な流れを説明します。

カウンセリング

カウンセリングでは、医療アートメイクのメリットやデメリットについて説明します。

また、医療アートメイクを受けるにあたり重要確認事項の説明と同意の上で施術に進みます。

不安なことがありましたらお気軽にご相談ください。

また薬剤アレルギー・金属アレルギーをお持ちの方は必ず申告していただきます。状況によってはご希望に添えない場合がありますのでご了承ください。

そしてカウンセリング時にある程度ご希望のデザインを伺います。

理想のデザインがある場合は事前に描いてくる、または写真をご持参ください。

洗顔

施術前はメイクルームで洗顔していただきます。

施術後は眉毛以外のメイクは可能です。

デザイン

お客様のご希望を取り入れながら、自眉毛や目の形、骨格に応じた最適なデザインを提案します。

施術前最後のデザインの調整になります。デザインを入念に確認していただきお客様が納得いただいたところで最終決定となります。

麻酔

デザイン決定後は施術部位に麻酔をします。

当院では可能な限り無痛かつ安心して施術が受けられるように神経ブロック麻酔が可能です。

注射が苦手な方は表面麻酔での施術も可能ですのでお気軽にお申し付けください。

麻酔が十分に効いたことを確認して施術を開始します。

施術

デザインに忠実に染色を行います。

皮膚に傷をつけながら専用の針で色素を入れていきます。

左右それぞれ2回ずつ染料を入れる操作をしていきます。

この際多少出血が生じる場合がありますが、内出血として残ることはまず無いですのでご安心ください。

その後、染料の定着を良くするため施術部位に同色の染料を塗布して数分放置します。

最後に両眉上の染料を落とし、専用の軟膏を塗布して終了です。

施術時間は1時間前後となります。

麻酔や色素でアレルギー反応が出た場合は施術を中断する場合がありますのでご了承ください。

施術後

施術担当者は施術後の注意事項などの説明をいたしますので、ご質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。

メイクをしてのご帰宅も可能ですが、眉毛のメイクはお控えいただきます。

アートメイクの費用について

アートメイクのお値段はこちらになります!

初回:100,000円(税別)

3か月以内のリタッチ:20,000円(税別)

3か月~1年以内経過後のリタッチ:70,000円(税別)

1年以上経過後のリタッチ:100,000円(税別)

まとめ

院長イラスト

アートメイクは古代中国の人相学に始まり、現在の様な美容整容的目的に進化しました。

一本一本の眉毛の毛並みを再現することが可能で、ナチュラルな仕上りで人気の高い施術です。

アートメイクで、化粧の煩わしさの軽減・素顔に自信を取り戻すなどのたくさんのメリットが期待できます。

しかし一度入れたアートメイクはお肌のターンオーバーにより数年後には薄くなりますが、施術後の修正は難しい事、施術後のMRI検査時のリスクなどがあることも十分に理解することが大切です。

些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

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