肝斑治療のup to date!
皆さんこんにちは
静岡美容外科橋本クリニックです。
夏になるにあたってシミが気になるという方が増えてくる季節となります。
そこで、今回は、シミと間違いやすい肝斑についてご紹介します。
肝斑(かんぱん)と正しく向き合うために。治療の難しさと最新のアプローチ
「シミだと思っていたら、実は肝斑だった」というケースは少なくありません。
左右対称に現れるモヤモヤとした影、肝斑。
今回は、その正体から治療の真実、そして「60歳を過ぎると消える?」という噂の真相まで詳しく解説します。
肝斑とは? その特徴と後発年齢・人種
肝斑は、主に頬骨のあたりに左右対称に広がる、境界がはっきりしない褐色のシミです。
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好発年齢: 30代後半から50代の女性に多く見られます。女性ホルモンとの関連が強く指摘されていて、閉経とともに薄くなる傾向があります。
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人種: 我々日本人を含むアジア人に非常に多く見られるのが特徴です。紫外線に弱い白人よりも、一定のメラニン保持量がある人種に発生しやすい傾向があります。
なぜ肝斑治療は「難しい」と言われるのか
肝斑が他のシミ(日光性色素斑など)と決定的に違うのは、「炎症性の色素沈着」に近い性質を持っている点です。
メラノサイト(メラニンを作る細胞)が非常に過敏な状態にあるため、通常のシミ取りレーザーのような強い刺激を与えると、防衛反応としてさらにメラニンを作ってしまい、かえって濃くなる(炎症後色素沈着)リスクが高いのです。これが「肝斑にレーザーは禁忌」と長年言われてきた理由です。
肝斑治療の実際:ピコショットは打ってもいいの?

診断名:肝斑
治療名:ピコトーニング9回 内服(トランサミン・シナールなど)
一般的に、肝斑に対して高出力のレーザーを「点」で打つショット打ち(スポット照射)は避けるべきとされています。
しかし、最新の知見では少しずつ変化が出ています。
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基本は「刺激を与えない」こと: 内服薬(トラネキサム酸など)や外用薬、そして低出力のレーザーを当てる「トーニング」が基本です。
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755nmピコショットの可能性: 実は、肝斑が比較的薄い状態であれば、波長755nmのピコレーザーによるショット照射は、周囲の組織への熱ダメージを最小限に抑えつつ、効率よくメラニンを破壊できる場合があります。
適切な診断のもとで行えば、有害事象を避けながら、肝斑に重なった他のシミも同時に治療することが可能です。「肝斑があるからシミ取りは諦めてください」と言われた方も、波長と出力を慎重に選択することで、道が開けることがあります。
費用:トーニングセミダブル1回14,850円×9回 内服薬5500円/1か月×9か月 計
60歳を超えると肝斑がなくなるって本当?
結論から言うと、「消える、あるいはかなり薄くなる可能性が高い」のは事実です。
肝斑の大きな要因は女性ホルモンの活性にあるため、閉経後、ホルモンバランスが落ち着く60代以降は、自然と勢いが弱まっていきます。
ただし、長年蓄積された「日光性(普通のシミ)」が残っている場合、それが肝斑に見えることもあるため、年齢だけで判断せず診察を受けることが大切です。
肝斑との正しい付き合い方!大事!
肝斑治療で最も大切なのは、クリニックでの治療以上に「日常の徹底した低刺激」です。
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こすらない: クレンジング、洗顔、メイク。全ての工程で「肌を動かさない」のが鉄則です。
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紫外線対策: わずかな紫外線もメラノサイトを刺激します。
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焦らない: 肝斑は「完治」させるものではなく、うまく「コントロールして薄い状態を維持する」もの。長期的な視点が成功の鍵です。
肝斑治療のまとめ
肝斑は非常にデリケートな肌状態です。自己判断で強い美白剤を使ったり、合わないレーザーを受けたりすることは、かえって遠回りをすることになりかねません。
当院では、患者様一人ひとりの肝斑の濃さや肌質を見極め、「守りのケア」と「攻めの治療(755nmピコショット等)」を最適に組み合わせてご提案しています。
鏡を見るのが楽しみになる毎日を、一緒に目指していきましょう。
