シミショット後のケアについて(色素沈着対策)
みなさんこんにちは!
男なのに日々のスキンケアを欠かさない橋本です!(ひげ脱毛済み、エンビロン日々使用。)
今回はピコショット後のケアについてです。
ピコショットとは、、
532nmの波長を750ピコセカンド秒で照射し、シミの原因であるメラノソームを一気に破壊する方法です。
シミの原因であるメラノソームを破壊するのに必要なパルス幅は50㎱(ナノセカンド)と言われています。
㎱(ナノセカンド)はPS(ピコセカンド)の1000倍の単位です。
すなわち、わざわざピコレーザーを用いなくてもシミは除去出来るという事です。
では、ピコレーザーでシミを取るメリットとは
1、炎症性色素沈着の発症が低い。
2、低出力で有効な治療が可能。
3、組織学的検討において、波及する周囲のダメージが限定される。
ピコレーザーを用いる事で、色素沈着等の副作用が起こしづらく、効果の高いシミ治療を行う事が出来るようになりました。
ピコショット後のケアについて、、
肝斑以外のシミにはピコショットを用いる事が多いですが、ピコショットは照射後のケアが非常に大切です。
表在性病変(日光黒子(老人性色素斑)、雀卵斑、扁平母斑など)の場合、深い深達度を必要としないため、メラニンの吸光度が高い532nmをいう波長を使用します。
532nmを使用してシミを照射すると、直後に軽い白色変化が見られます。その後照射部位は徐々に黒くなり、かさぶたが形成されます。
かさぶたは約7~10日程度で剥がれ落ちたあと、ピンク色の新しい皮膚となります。
新しい皮膚は生まれたての赤ちゃんの様な皮膚であるため、外的な刺激(洗顔時に強く洗う、スクラブ等の洗顔剤の使用、タオルでごしごし拭く、紫外線に当たるなど)があると、色素沈
になる可能性が高くなります。
ピコショット後に一番していけない事は日焼けです!
ピコショット後のお客様には、かさぶたが剥がれピンク色の皮膚が肌色になるまで軟膏の塗布や日頃の日焼け止めの徹底をお願いしております。
ピコショット後に色素沈着が出やすい方、、
ピコショット後に日焼け防止徹底している場合でも、炎症性色素沈着になってしまう事がございます。(10%程度)
理由としては、、、
1.メラニンの吸入しやすさ
元々日焼けしやすい方は、紫外線の吸収がしやすくメラニン生成しやすいため、レーザー照射後に炎症性色素沈着を起こしやすい傾向にあります。
2.真皮劣化
真皮劣化は、年々歳を重ねてくると皮膚のターンオーバーが低下していく事を表します。
ターンオーバーが低下する事で、皮膚の生まれ変わるスピードが低く、照射したシミが排出されず居続けることで色素沈着となって現れます。
ピコショット後の色素沈着を予防するために、、
ピコショット後の色素沈着を予防するためには以下の事が重要です。
1.メラニンの吸入しやすいスキンタイプの方
対策
徹底した日焼け止め対策
日常的に日焼け予防を心掛ける事が大切です。
具体的には、外出時は帽子や日傘・紫外線カット効果のあるサングラスなどの日焼け予防ケアアイテムを積極的に使っていきましょう。
顔や手には日焼け止めクリームが有効です。日焼け止めはムラなく均一に塗ります。また皮脂や汗で落ちやすくなりますのでこまめに塗りなおすことがポイントです。
2.真皮劣化のある方
対策
真皮のターンオーバーを早めてあげる必要性があります。
具体的にはケミカルピーリング・ビタミンA含有化粧品(エンビロンなど)・シミ対策用内服薬(ビタミンC、ビタミンE、トラネキサム酸、ハイチオールなど)・レーザートーニングなどがあります。
①ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは皮膚に化学薬品を塗布し剥がすことにより起こる現象や効果を利用した治療です。
期待される効果はターンオーバー(表皮の生まれ変わり)が促進されることで表皮内に停滞しているメラニン色素が角質と一緒に脱落します。また、表面に固着してる角質を均等にはがすので肌のくすみが改善します。
当院で使用するピーリング剤は分子量の異なる3種類の酸(乳酸・グリコール酸・サルチル酸)が混合されており、皮膚の各層に効率的に作用しそれぞれの薬理効果が期待できます。
施術後のダウンタイムもほとんどなく、安心してご利用いただけます。
費用:5,000円(税抜き)
②ビタミンA含有化粧品(エンビロン)
真皮劣化を予防するための治療は様々ありますが、その効果をさらに高めるためには有効なホームケアは欠かすことが出来ません。
ビタミンA含有化粧品は、肌本来の代謝機能を高めることができるメディカル発想のスキンケア化粧品です。
<ビタミンA効果>
・肌のターンオーバー促進(活性酸素を除去し、肌の老化を予防する)
・バリア機能の改善
・ダメージの補修
・コラーゲン・ヒアルロン酸の生成など
<費用(税抜)>
トナー100ml:5,500円
モイスチャーシリーズジェル1:3,800円
モイスチャーシリーズクリーム1:3,800円
※他エンビロン製品ご希望の場合はスタッフにお問い合わせください。
③シミ対策用内服薬
シミの種類により治療方法は異なりますが、どの種類のシミでも内服療法は有効です。
レーザーでシミが一時的に消えたとしても内服治療を併用しないと、再発や色素沈着を起こす可能性が高くなります。
内服療法はすぐに効果が出る方法ではないですが、飲むのと飲まないとでは効果は断然違います。
効果の出初めに個人差はありますが、肌のサイクルでシミへの効果が現れるのは約3か月後となります。
そのため3カ月以上は内服を続ける必要があります。
<費用(税抜)>
シナール・トラネキサム酸・ユベラ・ハイチオール1か月分:5,000円
シナール
シナールはビタミンCだけではなく、ビタミンCの働きを助けてくれるパントテン酸が配合された複合ビタミン剤。
シミの元であるメラニン色素が作り出されるのを抑え、シミや色素沈着を改善する効果があります。
そして、他にも美肌につながる様々な効果があります。
・ターンオーバーを促すコラーゲンの生成
・アンチエイジングに欠かせない抗酸化作用
・免疫力を高める効果
・皮脂の分泌を抑えて毛穴を目立たなくさせる
トラネキサム酸
トラネキサム酸の効果として有名なのは「肝斑」というビタミンCの内服や従来のレーザー治療では消すことができなかったシミの種類にも効果があります。
シミは肌細胞の中のメラノサイトでメラニンが大量に作られて留まってしまう状態を指すのですが、
トラネキサム酸は、メラノサイトの活性化を促すプラスミンの働きをブロックするという効果があります。
簡単に説明すると、トラネキサム酸はシミとなる素を除去してくれるということです。
シミの内服療法には肌の状態を整えシミを薄くしてくれるビタミンCと、シミの元を除去してくるトラネキサム酸の両方を飲む事が推奨されます。
ビタミンCと同様即効性はありませんので、2〜3ヶ月以上飲まれて効果を実感されます。
副作用が少ない成分ですが、止血用に用いられていた成分なので血栓症などで血栓ができやすい人は控える必要がありますので医師にお伝えください。
ユベラ錠
ビタミンEの持つ抗酸化作用により、肌の酸化を抑え、皮膚の新陳代謝を高めてメラニン色素の沈着防止によりシミやそばかすの予防効果や、しわ、たるみを防止する優れた効果があります。
抹消血管の血行を促すことにより循環障害を改善し、抗酸化作用により過酸化脂質の増加を防ぎます。通常、ビタミンEの欠乏症、末梢循環障害の治療や過酸化脂質の増加防止などに用いられます。
*内服によりお腹が緩くなることがあります。お腹が緩む際は飲む回数を調整するようにしてください。
ハイチオール
ハイチオールの主成分はL-システインです。
L-システインはSH基を有する含硫アミノ酸で、グルタミン酸、グリシンとともに解毒機構で重要なグルタチオンの原料となります。
L-システインは、ビタミンCと併用することで、過剰にできてしまったメラニンを無色化させ、さらに肌の代謝を正常化させる効果持つため、しみ・そばかす・日焼け等による色素沈着に効きます。
美白や肌のハリ、ニキビができにくくなるなど、気になる肌トラブルも改善し、さらに髪や爪の健康も維持します。
抗酸化作用があるため、活性酸素から体を守ります。
④ピコレーザートーニング
ピコレーザートーニングは、1064nmの波長を使用して真皮内までにレーザーを到達させます。
真皮内にレーザーを到達させる事で、真皮内のメラノソームやメラノサイトの破壊だけでなく、表皮の変化(シミ、くすみ、毛穴、炎症性色素沈着)に対して改善させる効果があります。
ピコレーザートーニングは1回では効果は発揮されません。
2週間に1回、10回以上してレーザー照射を行う事で肌は確実に変化していきます。
<費用(税抜)>
シングル(3,000shots):9,000円
セミダブル(4,500shots):13,800円
ダブル(6,000shots):18,000円
ピコショット後のケアのまとめ
どんなシミでもレーザーやスキンケアなどで目立たなくすることが可能です。
しかし、単にレーザーを照射すれば良いわけではなく、照射後の日常のケアも非常に大切になっていきます。
ピコショット後に色素沈着対策として
1、徹底した日焼け対策
2、内服薬服用(約3か月)
3、ピコトーニング併用(4~6回)
4、ビタミンA含有化粧品(約3か月)
上記を全て行うとシミショット費用と別に約9万円の費用が掛かります。
シミ治療は時間と費用が掛かりますが、根気強く行う事で肌は改善し良くなっていきます。
健やかで、きれいな肌を目指しましょう。
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静岡美容外科 橋本クリニック