当院での医療脱毛の合併症とその対策について
皆様こんにちは!
今回は、当院での医療脱毛後の合併症とその対策について、頻度順に紹介していきます。
①毛嚢炎(毛包炎)
比較的体毛が濃い方の、脱毛初回時に起こる事が多いです。
脱毛後に、毛を包んでいる毛包にまで熱の影響がおよび、皮膚のバリア機能が一時的に低下することにより引き起こされます。
通常は1-2週間で改善するため、経過観察での対応となります。
痒みがひどい場合には、ステロイド外用(スチブロン軟膏)と抗生剤軟膏(リンデロンVG)をお出しします。
②硬毛化
硬毛化とは、脱毛レーザーを当てたことで逆に太くて硬い毛が生えてくることを言います。
詳細なメカニズムは現段階では不明ですが、照射エネルギー不足による超回復が原因と言われています。
頻度は約1%と言われていますが、報告により様々です。
当院での対策としては、アレキサンドライトレーザーを照射している場合にはYAGレーザーに変更し、より深いところまでレーザーが届く様に対策しております。
そして、現在照射している出力からさらにジュール上げることで硬毛化を改善していきます。(YAG22mm/20J)
③熱傷
基本的には起こりえませんが、日焼けや、洗い残しの染料などにより起こりうる可能性はあります。
熱傷を事前に防ぐため、日焼けしてしまった場合はレーザーを照射する前に診察をさせて頂きます。
診察により、照射を延期する場合とアレキサンドライトレーザーをYAGレーザーに変更する場合がございます。
熱傷時の対応としては、患部の冷却およびステロイド軟膏の塗布(ロコイド)を行います。
④色素沈着
色素沈着は、レーザーの冷却ガスの過照射による凍傷や日焼けによる影響、体質などで起こる事があります。
色素沈着が起こった場合には、照射は避けて色素沈着が改善してから再照射を行います。
色素沈着は、経過観察により改善するため経過観察を行います。
症状がひどい場合は、美白剤の塗布(トラネキサム酸クリーム)や内服(VC・VE・トランサミン・ハイチオール)を行います。
⑤マラセチア毛包炎
マラセチア毛包炎はとてもまれです。
マラセチアは、ヒトの皮膚に存在する常在菌ですが、脱毛の影響で毛穴に炎症を起こす原因になることがあります。
ニキビや毛嚢炎と皮疹が類似しており、区別が困難な場合があります。
ニキビや毛嚢炎治療を行っても改善しない場合には、マラセチア毛包炎が疑われます。
対応としては、抗真菌薬の外用(ニゾラールクリーム)にて治療を行います。
最後に
脱毛後の合併症の頻度は多くありませんが起こる事があります。
当院では、脱毛時の皮膚トラブルに関しては診察・薬の処方ともに費用をいただいておりません。
少しでも不安な事がありましたらすぐにご連絡いただければと思います。
当院の脱毛は、施術からアフターケアまでしっかりと行っていきます。
医療脱毛は、静岡美容外科橋本クリニックにお任せください!
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