今後増える?「介護脱毛」とは 静岡美容外科 橋本クリニック
皆さんは「介護脱毛」という言葉を聞いた事があるでしょうか?
殆どの方が聞いた事が無いのではないでしょうか。
実は私も先日の学会で初めて耳にしました。
「介護脱毛」とは、将来介護を受けるうえで邪魔になる陰毛等のムダ毛を、白毛(白毛はレーザー脱毛不可能)になる前に永久脱毛してしまおう、というものです。
そこで、実際に介護脱毛を行う事で得られるメリットとは何かを考えてみました。
介護で陰毛が邪魔になる場面とは
1.お風呂に入る時
施設に入った場合、お風呂に週何回入れるとお思いますか?
施設における入浴回数については、省令である指定介護老人福祉施設(特養)の人員・設備及び運営に関する基準にて、「週2回以上の入浴または清拭」と定められています。
そしてお一人あたりの入浴時間は10分弱という平均値になります。
従来型施設ケアの現状では、ゆったりとお風呂に入って頂くということは難しいのです。
その分清拭の回数を増やしたり、陰部洗浄を行ったりして清潔を保持することになります。
この時、陰毛が多いと清潔保持が困難になったり、職員の手を煩わせる原因の一つとなります。
2.排泄、おむつ交換時
ほとんどの尿は吸い取られて処理されますが、どうしても吸収されない部分もあります。
オムツ交換の際には性器周辺を拭くなどして清潔にしなければなりません。
拭き取る際に気を付けるのは毛根にたまった尿をしっかりふき取ることです。
毛根周りは入り組んでおり、ちょっと拭いただけではなかなか汚れが取れません
排便処理の場合はさらに注意が必要です。
寝たきりで排便した場合には、便はお尻周辺だけにとどまらず陰嚢の前のほうまで回ってきてしまいます。
粘着性の強い便の場合、陰毛に付いてしまうと中々拭き取る事が出来ません。
便や尿の拭き残しは褥瘡という難治性の潰瘍の原因になります。
陰毛の脱毛をしておけば陰部の清潔をより保つ事が出来て褥瘡等になるリスクを低下させる事が出来ます。
3.清拭の時
介護現場では、清拭タオルを使うタイミングは多いです。
入浴の代わりに身体を拭く、おむつ交換時に清潔保持のために使用するなど、用途は様々です。
この清拭タオルは使い方次第では、感染症などのリスクの原因になることがあります。
高齢者の皮膚は比較的薄く、少し力を入れるだけでも出血してしまう場合が多いです。
特に陰部などの毛の生えている部分は汚れが落ちにくい為、どうしても強くこすられがちになってしまい陰部の感染を起こすこともあります。
介護脱毛を行った方が良い3つのメリット!
陰毛の脱毛をきちんとしておくと、
1.婦人科・泌尿器系の皮膚疾患の早期発見につながる。
2.局部やその周辺が汚れにくい。
3.施設入所時、陰部のお世話が必要になった場合する方もされる方も短時間でラクに終わる。
などのメリットがあります。
介護脱毛以外でも陰部の脱毛をする方はいます
近年、欧米化が進み陰毛(VIO)を含む全身脱毛を行う流れが日本でも広まっています。
特に20代女性の陰毛の脱毛需要は高く、約50パーセントの女性が何らかの脱毛を行っていると言われております。
それに伴い男性の陰毛脱毛のお客様も徐々に増加しております。
橋本クリニックが考える介護脱毛の今後
日本の少子高齢化に伴い、介護脱毛の需要はどんどん増えております。
少子高齢化の根本的な解決も必要ですが個人レベルで出来る、不安の少ない未来への準備として今回お話しした「介護脱毛」を記憶して頂ければ幸いです。
当院では、大切なお身体を預けていただく、お悩みを打ち明けていただく上で心からご安心いただけるようプライベート空間をご用意し院内空間に細部まで拘りをもっています。
カウンセリングルーム、施術室共に完全個室となっていますので、快適に施術を受けていただけます。
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