「目の下の脱脂だけ」で大丈夫?切らないクマ取り「目の下スリーミックス法」を美容外科医が解説
こんにちは。静岡美容外科橋本クリニック院長の橋本です。
目の下のクマ・たるみ治療について、
「目の下の脂肪を取ればクマはなくなりますか?」
という質問をよくいただきます。
確かに、目の下がぷっくり膨らんで見える「目袋」の大きな原因の一つは、前方へ突出した脂肪です。
そのため、下まぶたの裏側から脂肪を取り除く経結膜脱脂は、目の下の膨らみを改善する代表的な治療です。
しかし私は、「脂肪を取れば、それでクマ取りは終了」とは考えていません。
なぜなら、目の下の老化は「脂肪」だけで起こっているわけではないからです。
今回は、私がこれまでの目の下治療の経験をもとに考案した**「目の下スリーミックス法」**について、実際の術後1か月の症例をご紹介しながら詳しく解説します。公式HPでは、8,000件以上の症例経験をもとに考案した「脂肪除去+再発防止+弛んだ皮膚の再生」を組み合わせる複合治療としてご紹介しています。
そもそも、なぜ目の下は膨らむのか?
若い頃は気にならなかったのに、年齢とともに目の下がぷっくり膨らんできた。
その膨らみの下に影ができて、「疲れている」「老けて見える」と言われるようになった。
こうした変化には、目の周囲の組織や脂肪が関係しています。
目の下には脂肪があり、それを支えている組織があります。加齢などに伴って支持構造が変化すると、脂肪が前方へ突出し、目の下の「膨らみ」として目立つようになります。
そして、その膨らみの下に影ができることで、いわゆる黒クマ・影クマが目立つことがあります。
つまり、化粧品を塗ったりマッサージをしたりしても、構造的な膨らみそのものを改善することは困難です。
「脱脂だけ」で本当にいいのか?
一般的な切らないクマ取りでは、下まぶたの裏側から突出した脂肪を取り除きます。
膨らみの原因になっている脂肪を適切に除去すること自体は、とても重要です。
ただし、ここで注意したいのが「取りすぎ」です。
脂肪は取れば取るほどきれいになるわけではありません。
必要以上に脂肪を除去すると、今度は目の下がくぼんで見えたり、目元と頬の境界が不自然になったりする可能性があります。
また、膨らんでいた部分のボリュームが減ることで、それまで目立たなかった皮膚のたるみや小ジワが気になる場合もあります。
だからこそ私は、
「どれだけ脂肪を取るか」ではなく、「術後にどのような目元を作るか」
を考えて治療することが重要だと思っています。
橋本式「目の下スリーミックス法」とは?
当院の目の下スリーミックス法は、単純に脂肪を取り除くだけではなく、
①脂肪除去
②再発防止
③弛んだ皮膚の再生
という3つを組み合わせて治療する方法です。
① 必要な脂肪を適切な量だけ除去する
まずは、目の下の膨らみを作っている脂肪を取り除きます。
ここで大切なのが、先ほどお話しした**「取りすぎないこと」**です。
術前に座った状態で目の下の膨らみを確認し、どの位置の脂肪がどの程度突出しているのかを見ながらデザインします。
手術では、そのデザインに沿って必要な位置の脂肪を適切な量だけ除去していきます。当院では下まぶたの裏側からアプローチするため、皮膚表面を大きく切開する方法とは異なります。
② 「今ある膨らみ」だけでなく再発も考える
目の下の脂肪を取ったとしても、目元の支持構造はそのままです。
そこでスリーミックス法では、単に脂肪を除去するだけでなく、将来的に再び脂肪が前方へ突出しにくい状態を目指す処置を組み合わせています。
私は、クマ取りを考えるときに、
「今きれいになったか」
だけではなく、
「数年後の目元まで考えた治療になっているか」
を見ることが大切だと考えています。
もちろん加齢そのものを止めることはできませんし、将来の変化を完全に防げる治療ではありません。
それでも、目の下の構造まで考えて治療することが、スリーミックス法の特徴です。
③ 脂肪を取った後の「皮膚」まで考える
もう一つ重要なのが、脂肪を取った後の皮膚です。
もともと膨らんでいた目の下では、脂肪を除去したあとに皮膚の余りや小ジワが目立つことがあります。
スリーミックス法では、脂肪だけを見るのではなく、こうした術後の皮膚の状態まで考えて治療を行います。
また、皮膚のたるみが強い場合には、状態に応じて目の下リードファインリフトなどを併用することもあります。現在の公式HPでも、目の下スリーミックス法とリードファインリフトを組み合わせた症例を掲載しています。
症例|目の下スリーミックス法【術後1か月】

今回ご紹介するのは、当院で目の下スリーミックス法を受けられたモニター様です。
写真上が術前、写真下が術後1か月です。
術前では、両目ともに下まぶたの膨らみがあり、その下に影が生じることで、目元が重たく見える状態でした。
術後1か月では、目の下の膨らみが軽減し、下まぶたから頬にかけてのラインが術前よりなだらかになっているのが分かります。
ここで見ていただきたいのは、単純に「膨らみがなくなった」ということだけではありません。
目の下を必要以上にくぼませるのではなく、目元から頬へ自然につながるラインを作ることが重要です。
クマ取りというと「脂肪をたくさん取った方が効果が高い」と思われるかもしれませんが、私はそうは考えていません。
目指しているのは、
「脂肪がなくなった目元」ではなく、「疲れて見えにくい自然な目元」です。
今回の症例は、その考え方が分かりやすい症例だと思います。
※治療効果・術後経過には個人差があります。
脂肪注入は全員に必要?
目の下の脱脂と同時に、脂肪注入をすすめられたという患者様も多く来院されます。
確かに、目の下から頬にかけてくぼみが強い方などでは、ボリュームを補う治療が選択肢になることがあります。
ただし、すべての患者様に脂肪注入が必要というわけではありません。
大切なのは、その方の目の下がなぜクマに見えているのかを診断することです。
脂肪の突出が主な原因なのか、くぼみが強いのか、皮膚のたるみが強いのか。
原因によって必要な治療は変わります。
私は「クマ取りだから脱脂+脂肪注入」と最初から治療を固定するのではなく、その方の目元に本当に必要な処置を選ぶことが重要だと考えています。
40代・50代でも「切らないクマ取り」はできる?
「切らないクマ取りは20代や30代向けですか?」
という質問もありますが、年齢だけで治療方法が決まるわけではありません。
実際、当院の公式HPにも30代だけでなく、40代・50代・60代のスリーミックス法の症例を掲載しています。
重要なのは年齢ではなく、
脂肪の突出量、皮膚のたるみ、目の下のくぼみ、頬との位置関係
などです。
一方で、皮膚そのものの余りが非常に強い場合には、切らない治療だけでは十分な改善が難しく、皮膚切除を伴う治療が適している場合もあります。
「切りたくない」という希望だけで治療を決めるのではなく、診察したうえで最も適した方法を選ぶことが大切です。
ダウンタイムはどのくらい?
目の下スリーミックス法の施術時間は、目安として約30~60分です。
腫れや内出血は1~2週間程度みられることがあり、特に術後2~3日程度がピークになることがあります。
まぶた以外のメイクは当日から、まぶたのメイクは翌日から可能です。コンタクトレンズは2日後からが目安となります。
抜糸はありません。
術後2日間は激しい運動、入浴、サウナ、飲酒など血流が良くなる行動を控え、術後1か月程度は目元を強くこすらないようにしてください。
目の下スリーミックス法の料金
現在、当院の**目の下スリーミックス法は両目165,000円(税込)、片目99,000円(税込)**です。
また、皮膚のたるみなどに応じて目の下リードファインリフトを併用する場合は、両目55,000円(税込)となっています。
症例ページには過去の施術料金が掲載されているものもありますので、ご予約時には現在の料金表をご確認ください。
目の下スリーミックス法のリスク・副作用
切らない治療だからといって、ダウンタイムやリスクがないわけではありません。
術後には腫れ、内出血、左右差、皮膚のたるみが残る可能性などがあります。また、数日間は涙に血が混じることがあり、まれに白目が赤くなる結膜下出血が生じることもあります。
さらに、脂肪の除去量によってはくぼみが目立つ可能性もあるため、術前の診断と適切な除去量の判断が重要です。
効果やダウンタイムには個人差があります。
よくある質問
Q. 目の下の脂肪を取れば、クマは全部なくなりますか?
すべてのクマが脱脂で改善するわけではありません。
脂肪の突出によって生じる影クマには効果が期待できますが、色素沈着による茶クマや血管・皮膚の薄さなどが関係するクマでは、別の治療が必要になる場合があります。
そのため、まず「何がクマを作っているのか」を診断することが重要です。
Q. 傷跡は目立ちますか?
目の下スリーミックス法では、下まぶたの裏側から脂肪へアプローチします。
皮膚表面を大きく切開する方法とは異なるため、表面に切開線が残る手術ではありません。
Q. 1回で終わりますか?
基本的には1回の手術として行います。
ただし、加齢による目元の変化そのものを完全に止めることはできません。また、仕上がりや経過には個人差があります。
Q. 脂肪を取りすぎて目の下がくぼむのが心配です。
そのリスクを抑えるためにも、脂肪を「たくさん取る」のではなく、突出している位置と量を見極めることが重要です。
当院では術前に座った状態でも膨らみを確認し、デザインしたうえで適切な量の除去を行っています。
Q. 目の下の皮膚が余りませんか?
もともとの皮膚のたるみが強い場合、脂肪を除去した後にたるみや小ジワが残ることがあります。
皮膚の状態によってはリードファインリフトなどを組み合わせたり、切開による治療をご提案したりする場合があります。
8,000件以上の目の下治療を経験して、私が大切にしていること
目の下のクマ取りは、現在とても身近な美容医療になりました。
しかし、治療が身近になったからこそ、
「脱脂=目の下の脂肪を取ればいい」
という単純な治療にはしたくないと考えています。
脂肪を取りすぎれば、目の下がくぼむ可能性があります。
脂肪だけを見ていれば、皮膚のたるみを見落とす可能性があります。
そして、目の下だけを見ていれば、頬との境界が不自然になることもあります。
私が大切にしているのは、「何cc脂肪を取ったか」ではなく、正面から見たときに目元が自然になっているかどうかです。
そのために、
脂肪を適切に除去する。
再び突出しにくい状態を目指す。
脂肪を取った後の皮膚まで考える。
この3つを組み合わせたのが、当院の目の下スリーミックス法です。公式HPでも、8,000件以上の症例経験をもとに考案した複合治療としてご案内しています。
「最近、疲れていないのに疲れて見られる」
「昔より目の下の膨らみが目立ってきた」
「クマ取りをしたいけれど、脂肪注入まで本当に必要なのか分からない」
そんな方は、一度ご相談ください。
目の下の状態を診察し、脱脂が必要なのか、スリーミックス法が適しているのか、それとも別の治療が適しているのかまで含めてご提案します。
