切らずに鼻を整える「糸の鼻整形」とは?プチ小鼻・Gコグノーズ・テスノーズを解説
こんにちは。静岡美容外科橋本クリニック院長の橋本です。
鼻整形というと、「プロテーゼを入れる」「軟骨を移植する」「小鼻を切って小さくする」といった手術をイメージする方が多いのではないでしょうか。
もちろん、鼻の形を大きく変える場合には手術が適していることもあります。
一方で、
「鼻先をもう少しだけ高くしたい」
「小鼻の広がりを自然に抑えたい」
「鼻筋をすっきり見せたい」
「でも、できればメスを使う手術は避けたい」
という方も少なくありません。
そのような場合に選択肢となるのが、医療用の特殊な糸を使用して鼻の形を整える切らない鼻整形です。
当院では、お悩みや鼻の形に合わせて、プチ小鼻・Gコグノーズ・テスリフトノーズなどを使い分けています。今回は、それぞれ何が違うのか、どのようなお悩みに適しているのかを詳しく解説します。
糸で行う鼻整形とは?
糸による鼻整形は、皮膚を大きく切開するのではなく、針穴から特殊な医療用の糸を挿入し、鼻先や鼻筋、小鼻などの形を整える治療です。
「鼻を高くする」というとヒアルロン酸注入を思い浮かべる方も多いと思いますが、ヒアルロン酸と糸ではアプローチが異なります。
ヒアルロン酸は、注入した部分にボリュームを加えることで高さやラインを作る治療です。
一方、糸による治療では、糸の形状や固定力を利用して、鼻先を支えたり、鼻筋を整えたり、小鼻を内側へ寄せたりすることができます。
そのため、「ボリュームを足したいのか」「鼻先を整えたいのか」「横幅を狭く見せたいのか」などによって、適した治療が変わってきます。
鼻は「高さ」だけで考えないことが大切です
鼻のカウンセリングをしていると、
「鼻を高くしたいです」
というご相談をよくいただきます。
しかし、実際に鼻を診察してみると、単純に高さを出せばきれいになるとは限りません。
例えば、鼻先が丸く見える方、小鼻が横に広がって見える方、鼻筋が太く見える方では、それぞれ原因が違います。
大切なのは、鼻筋・鼻先・小鼻を一つのパーツとして捉え、顔全体とのバランスを考えることです。
そこで当院では、希望する変化に合わせて複数の糸による鼻整形をご用意しています。
① プチ小鼻|切らずに小鼻の広がりを整える
「鼻の横幅が気になる」
「小鼻が横に広がって見える」
という方に適しているのが、プチ小鼻(切らない小鼻縮小)です。
一般的な小鼻縮小手術では、鼻翼の皮膚などを切除して小鼻の横幅を小さくします。
それに対してプチ小鼻では、切開せず、糸を使用して左右の小鼻を内側方向へ寄せることで、小鼻の広がりを整えます。
大きな変化を作る手術ではありませんが、
「小鼻をほんの少し内側にしたい」
「鼻全体をコンパクトに見せたい」
「切開するほどではないけれど、横への広がりが気になる」
といった場合に検討できる方法です。
② Gコグノーズ|鼻先を高く、シャープな印象へ
Gコグノーズは、強力なフック状の構造を持ったPCL(ポリカプロラクトン)製の糸を使用する鼻整形です。
当院では主に、鼻先の高さを出したい場合や、鼻筋を狭く見せたい場合に使用しています。
鼻先はヒアルロン酸を大量に入れて高さを出す場所ではないため、「鼻先をもう少しツンと見せたい」という場合には糸が選択肢になります。
また、Gコグノーズの糸は柔軟性があり、鼻の動きになじみやすいことも特徴です。当院では持続期間の目安を約2年とご案内していますが、実際の持続や変化には個人差があります。
③ テスリフトノーズ|鼻筋を細く、高く見せる
もう一つがテスリフトノーズです。
テスリフトというと、顔のたるみ治療に使用する糸をイメージする方も多いかもしれませんが、鼻用に使用する方法もあります。
テスリフトノーズの特徴は、糸の周囲をメッシュ状の構造が覆っていることです。
当院では主に、鼻筋を細く、高く見せたい場合に使用しています。
メッシュ部分に周囲の組織が入り込むことで糸が組織となじみ、鼻筋のラインを支えることを狙います。
Gコグノーズが「鼻先の高さ」へのアプローチを得意とするのに対して、テスリフトノーズは鼻筋のラインをすっきり整えたい場合の選択肢と考えると分かりやすいでしょう。
プチ小鼻・Gコグノーズ・テスリフトノーズは何が違う?
簡単に整理すると、次のようになります。
| 施術 | 主なお悩み | 目指す変化 |
|---|---|---|
| プチ小鼻 | 小鼻の横への広がり | 小鼻を内側へ寄せ、横幅をすっきり |
| Gコグノーズ | 鼻先の低さ・丸み、鼻筋の幅 | 鼻先を高く、鼻筋をシャープに |
| テスリフトノーズ | 鼻筋の低さ・太さ | 鼻筋を細く、高く見せる |
つまり、
小鼻の広がりが気になる → プチ小鼻
鼻先を高くしたい → Gコグノーズ
鼻筋を細く高く見せたい → テスリフトノーズ
というのが一つの目安です。
ただし、実際には鼻の骨格や皮膚の厚み、鼻翼・鼻尖の形などによって適した治療は異なります。
プチ小鼻+Gコグノーズを組み合わせた症例


こちらは、プチ小鼻+Gコグノーズ2本を行った20代女性の症例です。
プチ小鼻で小鼻の広がりにアプローチしながら、Gコグノーズで鼻先の形を整えています。
この症例で見ていただきたいのは、単純に「鼻を高くする」ということだけではありません。
鼻先、小鼻、鼻筋など、複数のポイントのバランスを整えることで、鼻全体の印象を自然に変えていくことができます。
鼻整形では、一部分だけを大きく変えるよりも、顔全体を見ながら「どこを、どの程度変えるのか」を考えることが重要だと私は考えています。
施術内容:プチ小鼻+Gコグノーズ2本
参考料金:プチ小鼻 55,000円/Gコグノーズ2本 88,000円
ダウンタイム:腫れ・内出血 約3日程度
主な副作用・リスク:感染、後戻りなど
※効果・経過には個人差があります。
糸の鼻整形とヒアルロン酸、どちらがいい?
これはよく聞かれる質問ですが、どちらが優れているというより、目的が違います。
鼻筋にボリュームを加えて高さを出したい場合には、ヒアルロン酸が適していることがあります。
一方で、鼻先の形を整えたり、小鼻を内側へ寄せたりする場合には、ヒアルロン酸だけでは難しいことがあります。
そのため当院では、
鼻先はGコグノーズ+鼻筋はヒアルロン酸
など、それぞれの特徴を生かして組み合わせることもあります。
「糸かヒアルロン酸か」の二択ではなく、どこをどう変えたいのかから逆算して治療を選択することが大切です。
糸による鼻整形のメリット
大きなメリットは、メスを使用した大きな切開を行わずに鼻の形へアプローチできることです。
当院のGコグノーズ・テスリフトノーズでは針穴から糸を挿入するため、抜糸のための通院も基本的に必要ありません。施術時間の目安は約15~30分です。
また、「整形したことがすぐ分かるほど大きく変えたいわけではない」という方にとって、自然な変化を目指せることもメリットの一つです。
「切らない=何でもできる」わけではありません
ここは非常に大切なところです。
糸による鼻整形は便利な治療ですが、切開手術と同じ変化を作れる治療ではありません。
例えば、
鼻翼そのものをしっかり小さくしたい場合、鼻尖の軟骨そのものを大きく変えたい場合、半永久的な構造変化を希望する場合などには、鼻翼縮小や鼻尖形成、軟骨移植、プロテーゼなどの手術が適していることがあります。
反対に、
「あと少しだけ鼻先が高ければいい」
「小鼻の広がりを少し抑えたい」
「まずは切らずに自然に整えたい」
という場合には、糸による鼻整形が選択肢になります。
「切る・切らない」から治療を選ぶのではなく、希望する鼻の形から治療方法を考える。
これが重要です。
ダウンタイムについて
Gコグノーズ・テスリフトノーズでは、腫れや赤み、内出血、痛み、つっぱり感などが生じる可能性があります。
当院では注入部位のメイク・洗顔・シャワーは翌日から可能としています。
また、施術後1週間程度はメガネやサングラスの長時間使用、うつ伏せ寝など、鼻に強い圧力がかかる行為を避けていただくようお願いしています。激しい運動、サウナ、飲酒なども腫れを長引かせる可能性があるため、当日~翌日は控えてください。
糸による鼻整形のリスク・副作用
切開を伴わない治療でも、医療行為である以上リスクがないわけではありません。
腫れ、赤み、内出血、痛み、つっぱり感、左右差、感染、後戻りなどが起こる可能性があります。
また、まれに挿入した糸が皮膚から露出することがあります。施術後に強い痛みが続く場合や、皮膚の色に明らかな変化がみられる場合などは、早めにクリニックへご連絡ください。
よくある質問
Q. 施術中は痛いですか?
局所麻酔を使用しますので、麻酔時にチクッとした痛みを感じることがあります。術後は鼻を押したときや大きく笑ったときなどに、つっぱり感や痛みを感じることがありますが、徐々になじんでいきます。
Q. 糸は1本でも効果がありますか?
希望する変化によって必要な本数が異なります。鼻筋だけであれば少ない本数でも変化を感じる場合がありますが、鼻先まで含めて形を整える場合には複数本をご提案することがあります。診察時に鼻の状態を確認して決定します。
Q. 糸を入れた後にプロテーゼなどの鼻整形はできますか?
可能です。ただし、糸が吸収されていく過程で周囲に線維化が生じることがあるため、後から鼻の手術を希望する場合には、施術時期を含めて医師と相談する必要があります。
Q. 効果は永久ですか?
永久ではありません。使用する糸は徐々に体内で吸収されます。Gコグノーズについて当院では約2年を持続期間の目安としてご案内していますが、効果の程度や持続期間には個人差があります。
Q. プチ小鼻とGコグノーズは同時にできますか?
可能です。今回ご紹介した症例のように、小鼻の横幅と鼻先の形を同時に整えたい場合には、プチ小鼻とGコグノーズを組み合わせることがあります。
鼻整形は「少し変える」だけでも印象が変わります
鼻は顔の中央にあるため、わずかな変化でも顔全体の印象に影響します。
だからこそ、必ずしも大きな手術をしなければならないわけではありません。
小鼻を少し内側へ。
鼻先を少し高く。
鼻筋を少しシャープに。
こうした微調整だけで、本人の持っている鼻の形を生かしながら、バランスを整えられる場合があります。
一方で、糸による治療には限界もあります。
私はカウンセリングの際、単に「この施術をやりましょう」と決めるのではなく、患者様がどこを変えたいのか、そしてその変化を作るためにはどの方法が適しているのかを一緒に考えることを大切にしています。
鼻整形に興味はあるけれど、「いきなり切る手術は少し怖い」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
プチ小鼻・Gコグノーズ・テスリフトノーズだけでなく、ヒアルロン酸や切開による鼻整形も含め、現在の鼻の状態とご希望に合わせて治療方法をご提案いたします。
